米アカデミー賞授賞式に参加予定の韓国人女優ユン・ヨジョン、憎悪犯罪への不安を吐露

Record China    2021年4月14日(水) 9時20分

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米アカデミー賞授賞式に参加予定の韓国人女優ユン・ヨジョンが、米国で増加しているアジア系住民に対する憎悪犯罪について、不安な心境を打ち明けた。写真は米アカデミー賞授賞式の会場、ドルビー・シアター。

米アカデミー賞授賞式に参加予定の韓国人女優ユン・ヨジョン(73)が、米国で増加しているアジア系住民に対する憎悪犯罪(ヘイトクライム)について、不安な心境を打ち明けた。13日、韓国・中央日報が伝えた。

記事によると現地時間12日、映画「ミナリ」でアカデミー助演女優賞にノミネートされたユン・ヨジョンが米メディア「フォーブス」のインタビューに回答。ロサンゼルスに居住する韓国系米国人の息子から、「高齢のため憎悪犯罪のターゲットとなり、路上で襲われるかもしれない」と心配されたエピソードを明かした。

息子からはボディーガードを配備することも提案されたといい、本人も「恐ろしいことだ」と不安を抱いているという。

ユン・ヨジョンは米アカデミー賞に先立ち、SAGアワード(全米映画俳優組合賞)と英アカデミー賞で助演女優賞を獲得。25日に行われる米アカデミー賞の授賞式には、「ミナリ」で共演したハン・イェリと共に登壇が予定されている。

ユン・ヨジョンは同インタビューにおいて、「韓国語で普段どおりに演じただけなのに、米国人から高く評価されて驚いた」「私は俳優同士で競うことを好まない。どの俳優も異なる役を演じているし、助演女優賞にノミネートされた5人全員が勝者だと思う」と回答。

また自身の過去にも触れ、1970年代の人気絶頂期に結婚して米国へ移住したが、離婚後に仕事を失い苦労したこと、2人の子どものためにプライドを捨ててさまざまな役に挑戦したことが女優として成長するきっかけになったことなどを率直に語った。

そして「これまで米アカデミー賞の演技賞に韓国人俳優がノミネートされなかったことについては、ある意味非現実的で悲しい」としつつも、「とても感謝している。人生は悪くないと思えるし、驚きに満ちている」と喜びを口にしたという。

この記事に対し、韓国のネットユーザーからは「紆余曲折を経て、年を取ってから大きな成功を手にした姿は、多くの人に希望を与えると思う。心からお祝いを申し上げます」「年を取ってからも、こんなにすてきで知性的な女性を見たことがない。人生のあらゆる瞬間を正しく生きてきたことが言葉から伝わる」「正直だし、堂々としていて知性的だ」「これからも応援しているし、ご活躍を願っています」「心配してくれる息子さんも優しいな」など、応援や称賛の声が相次いでいる。

一方で「もしアカデミー賞で最優秀助演女優賞を受賞したとして、(『パラサイト』の時のように)大統領府に招待されても行かないでほしい」というコメントや、「生活苦を味わったということは、元夫が養育費をくれなかったんだな」「元夫にさえ出会っていなければ…」など、過去に同情する声も見られた。(翻訳・編集/丸山

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