中国の都市発展は再開発時代に、新規建設から既存施設の質的向上へ―中国メディア

人民網日本語版    2021年4月17日(土) 7時30分

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中国の第14次五カ年計画(2021-25年)綱要は都市発展方式の転換を加速させ、都市計画・建設・管理を統合的に計画し、都市再開発を実施し、都市の空間構造の最適化と質的向上を推進する方針を打ち出した。

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中国の第14次五カ年計画(2021-25年)綱要は都市発展方式の転換を加速させ、都市計画・建設・管理を統合的に計画し、都市再開発を実施し、都市の空間構造の最適化と質的向上を推進する方針を打ち出した。

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都市再開発の実施は都市発展の新たな状況に適応し、都市の質の高い発展を推進するうえでの必然的要請だ。中国は2019年の常住人口都市化率が60.6%と、すでに都市化のより急速な発展の中・後期に足を踏み入れている。都市の発展は再開発という重要な時期に入り、大規模な新規建設から既存施設の質的向上と新規建設の構造調整の両立へと転換している。

中国住宅・都市農村建設部建築省エネ・科学技術司の汪科(ワン・カー)副司長は、「ここ数年の急速な発展を経て、都市の規模はすでに大きくなり、大量建設、大量消費、大量排出という過去の都市開発建設方式は継続が難しくなっている。こうしたマクロ的な背景のもとで、都市の発展は粗放・外延式から内包・向上式へと転換していく」と指摘する。

都市再開発が都市の質的向上と住民生活の改善に与える影響は計り知れない。中国都市科学計画研究院の方明(ファン・ミン)院長は、都市再開発のプラスの影響を以下の4点にまとめている。

(1)都市のニューエコノミーの推進加速。今やネットライブ配信、eラーニング、テレワーク、電子商取引などオンラインエコノミーが急速に発展している。こうした新業態は大きな施設や開発区をもはや必要としないだろうが、創造性を引き出すのにより適した業務・生活環境を必要とする。都市の遊休地・施設、非効率な空間資源の改造や再開発によって、新産業・新業態により適した発展空間を提供することができる。

(2)都市の新機能の再編・発展。施設や公共サービスの更新によって都市の複合機能を整備し、交通網の再編によって都市の交通効率を高める。これらの更新・再編措置は都市の活力を高めると同時に、住民の居住・余暇ニーズをより良く満たすこともできる。

(3)都市空間の新たな情緒づくり。優れた伝統的建築や街区を保護すると同時に、その歴史と文化をしっかりと保護する必要がある。都市再開発は都市の歴史と文化を継承する良い機会だ。

(4)都市の新しい科学技術を先導する。デジタル化、ネット化、スマート化に基づく新しいタイプの都市インフラ整備・改造の推進を加速して、新しい科学技術によって都市の建設水準と運用効率を全面的に高める。

汪副司長は、「都市再開発は都市の全体を考慮し、統合的に計画して、住民の差し迫ったニーズを優先して段階的に進める必要がある。都市再開発は1つのプロジェクトの改造・更新ではなく、都市空間の再分配に関わるシステム工学だ」と指摘する。

現在までに、少なからぬ都市が再開発を模索しており、複数の主体が参加して複数のルートで資金を調達するという優れた方法が採用されるようになっている。例えば上海の嶗山三村では、老朽化した集合住宅地区の再開発資金源を住民の出資や公益クラウドファンディングなどで調達し、建設過程にも住民やボランティアが参加し、社会各界の力を結集している。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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