北朝鮮、3000トン級潜水艦の建造終え進水時期を検討、SLBM3発が搭載可能―韓国メディア

Record China    2021年4月17日(土) 10時30分

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北朝鮮が3000トン級の新型潜水艦の建造を終え、進水の時期を検討していると韓国メディアが伝えた。SLBM3発を搭載可能とみている。

北朝鮮が3000トン級の新型潜水艦の建造を終え、進水の時期を検討している段階にあると米韓の情報当局が分析しているもよう、と聯合ニュースが報じた。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)3発を搭載可能とみている。韓国国防部は「さまざまな可能性を念頭に置いて対応態勢を整えている」と警戒している。

新型潜水艦をめぐっては2019年7月に北朝鮮メディアが建造現場を金正恩国務委員長(朝鮮労働党総書記)が視察したと報道したことで、その存在が明らかになった。米韓の軍や情報当局が情報を探っていたが、詳細を把握できずにいた。

聯合ニュースは複数の韓国政府消息筋の話として「韓米は北が潜水艦を建造する東部・新浦の造船所の動向をはじめ、多様な情報を総合し、建造作業が完了したと判断した」と伝えた。旧ソ連の通常動力型1800トン級の潜水艦を改造したものとされ、全幅7メートル、全長80メートル程度。「北極星3」などのSLBM3発を搭載可能で、今後は発射実験の可能性もあると指摘した。

北極星3は固体燃料を使う3段式のミサイル。米韓の情報当局は射程約2000キロと推定している。北朝鮮は19年9月に発射の様子を公開した。米韓の情報当局は北朝鮮が戦略的に最も効果的な時期に新型潜水艦を進水させようと時期を検討していると分析している。

さらに聯合ニュースによると、北朝鮮はこのほかにも4000~5000トン級と推定される中大型の新型潜水艦1隻も建造中であることが分かった。この潜水艦にはより射程の長いSLBMの「北極星4」や「北極星5」が搭載される見通しだ。

新型潜水艦に関連して東亜日報は米空軍の高高度無人偵察機グローバルホークが11日、朝鮮半島に飛来し、長時間、対北朝鮮監視を行ったことが確認された言及。グローバルホークはソウル首都圏上空に飛んで来て、軍事境界線に沿って、白翎島と束草近郊の海上を飛行した後、夜に基地に戻った。ある消息筋は「北朝鮮の新型SLBMM発射や建造がほぼ終わった新型潜水艦の情報を収集したと推定される」と話した。

一方、米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は10日、衛星写真を基に新浦の造船所にあるSLBM実験用のバージ船からミサイル発射管が除去された可能性が高いと明らかにした。発射管の整備のほか、大型のSLBMの取り付けが可能な発射管への交換の可能性も取り沙汰されている。

日本政府も北朝鮮の新型潜水艦に関心を寄せている。加藤勝信官房長官は12日の記者会見で「政府としてのコメントは控える」としつつも、「米韓とも緊密に連携しながら情報収集、分析、警戒監視に努めているが、引き続き全力で取り組みたい」と強調した。(編集/日向)

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