Record China 2021年4月19日(月) 14時0分
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昨今人気のブロマンスを描くドラマ作品について、このほど国家広播電視総局が意見を公表したことで、今年7月まで一切の制作申請や放送に向けての検閲が受け付けられないのではないかと報じられている。
2019年には武侠ファンタジー時代劇の「陳情令」が大ヒット。続いて今年は「山河令」が人気沸騰し、一部の報道では今年3月の時点で、ブロマンスを描く10作のドラマが制作許可を得るため国家広播電視総局に申請中とされていた。
「山河令」に続き、人気俳優を配した「皓衣行」が今月中にも配信を予定していたが、このほど延期が明らかになった。これと時を同じくして、国家広播電視総局の発展研究センターがこのほど、“耽改劇”と呼ばれるブロマンス作品の熱の高まりを問題視した意見書を公表。ここではブロマンス作品の規制にまでは言及していないものの、「皓衣行」の配信延期の決定は、意見書の影響が明らかだと複数の中国メディアが報じている。
この意見書では、ブロマンスの普及による「青少年の価値観への影響」や、ネット上で主演カップル(CP)のさまざまな話題や二次小説が出現することでの「風紀の乱れ」、“耽改劇”でたやすく迅速に功利を求める風潮による「業界の乱れ」といった社会的影響が詳細に記されている。意見書の公表を受けて、直近でのブロマンス作品は「山河令」が最後の一作になるのではないかとの声もある。
中国では2016年に、ドラマ「ハイロイン」が大ヒットしたことでボーイズラブ(BL)が注目を浴びるようになった。同作は初日だけで視聴者数が1000万人を超える人気となったが、最終回を待たず全面的に配信停止に。その後、2017年には原作小説の同性愛をブロマンスに変更した「鎮魂」が、再生回数32億回を超えるヒットを記録。「陳情令」は現在、90億回を超える人気となっている。(Mathilda)
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