2014年4月29日、ラジオ・フランス・アンテルナショナル（RFI）の中国語サイトは、「フランスはどのように中国人観光客を誘致しているのか？」と題する記事を掲載した。

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フランスを訪れる中国人観光客は増加の一途をたどっており、09年以降毎年平均20％の割合で増えている。昨年1年間に限って見ると、フランスを訪れた中国人観光客は150万人を超え、消費総額は5億7100万ユーロ（約811億円）に上る。

特に、今年は中仏国交樹立50周年に当たるため、フランスでは個人と団体の中国人観光客の受け入れ体制の整備に余念がない。フランスへの中国人個人観光客の申請認可時間を48時間以内へと大幅に短縮したことなどにより、中国人観光客のビザ申請者数は40％増になっているという。

中国人観光客の間では一時の団体旅行ブームが過ぎ去り、現在は個人や友達同士など少人数による旅行が主流になりつつあり、特に1970〜90年代生まれの若い世代に人気がある。中国の観光会社の責任者は「彼らの多くはパリやロンドンなど世界の有名大都市をすでに回り終えており、再度フランスを訪れた場合には、領主の住むシャトーや紫色のラベンダーが一面に広がっている南フランスの景色など、現地の特色ある風景の観光を望んでいる」と分析する。

一方、フランス外務・国際開発省の責任者は「中国人観光客をさらに誘致するため、各博物館内に中国語の解説を設置するなど、中国人に照準を絞った各種サービスの導入を検討している」と語る。

また、これまでフランスでは、伝統的に大都市や観光地の小売店は日曜日の営業を行ってこなかったが、ローラン・ファビウス外相は先日TV局のインタビューを受けた際に、「重点観光地区の商店は日曜日も営業可能にする」と表明。これにより、就業率を7％程度改善できるとの予測もある。（翻訳・編集/HA）