Record China 2021年4月28日(水) 9時20分
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22日、中国中央テレビは、中国のテイクアウト料理店の衛生問題の実態について報じた。資料写真。
2021年4月22日、中国中央テレビ(CCTV)は、中国のテイクアウト料理店の衛生問題の実態について報じた。
同テレビは、新型コロナ流行の拡大、モバイル決済の普及などにより中国ではテイクアウト専門の飲食店が急増する中、「提供される食品の安全、衛生が確保されているか」と疑問を提起した上で、広東省にある複数のテイクアウト専門店の調査を行ったと伝えた。
そして、今月9~12日にかけて同市内にあるテイクアウト専門店48店舗の衛生状況をチェックしたところ、店員111人のうちマスクをしていた人がわずか2人、手袋に至ってはたった2人だけという結果が出たと紹介している。
その上で、ある店舗ではマスクも手袋も装着していないスタッフが材料の鶏肉を手でさばき、サンドイッチ店では生野菜を素手で扱っていたと紹介。テイクアウト注文アプリのランキングで上位に入っている店では素手どころか上半身裸で調理をしていたとした。さらに、ゴミが散乱している不潔な床の上に食材の容器を直置きし、スタッフがしゃがんで調理する光景なども見られたと伝えている。
また、現地の取り締まり担当者のチェックが緩く、「営業許可証はそろっている。マスクや手袋をしていないケースが一部で見られた。少し問題がある」などと評価したり、複数のテイクアウト店が同居している施設では「清掃を完了した」と確認した店舗以外の店では床にゴキブリがいたり、といった状況が起きているとした。
同テレビによれば、この状況を同市市場監督管理局に連絡したことで、同局がテイクアウトサービスプラットフォームの責任者を呼び出して事情を聴くとともに、市内のネット飲食サービスの食品安全に関する特別取り締まりを開始したと伝えている。(翻訳・編集/川尻)
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