Record China 2021年4月29日(木) 0時20分
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中国重慶市で22日、登校中の小学2年生が犬3匹にかまれて死亡する事件があった。
中国重慶市で22日、登校中の小学2年生が犬3匹にかまれて死亡する事件があった。封面新聞などが伝えた。
事件があったのは同市奉節県。午前6時過ぎに児童が登校していたところ、農家で飼われていた3匹の猛犬に首などをかまれた。その後、病院に搬送されたが、失血性ショックなどで死亡した。中国では子どもの通学に大人が付き添うことが一般的。死亡した児童にも祖父が付き添っていたが、事件発生当時は児童をその場に残して忘れ物を取りに自宅に戻っていたという。
報道によると、児童を襲った犬は近所でも「まるで狼」と恐れられるほど凶暴で、事件の数日前にも隣家の犬をかみ殺していた。飼い主は過失致死容疑で警察の取り調べを受け、3匹の犬も処分された。
26日午前、現地当局の仲介の元で行われた協議の結果、飼い主とその親族側が被害者側に55万元(約920万円)を支払うことで「和解」したという。当初92万元(約1550万円)を要求していた児童の父親は「みんな同じ地域に住んでいて、今後も生活をしていかないといけない。人はやはり情けを重んじなければならないので、この結果に同意することにした」と話している。
しかし、中国のネットユーザーからは「この子がかわいそう。始まったばかりの人生がこんな残忍な終わり方をするなんて」「心が痛む。飼い主は本当にひどい」といった声のほか、「和解だって?」「こんな事件で『情け』ってなんだよ」「お宅の子どもさんの価値はたった55万元か?」「本当に実の子なんだろうか」「この子はどんなに痛くて怖かっただろうか。それにもかかわらず近所のよしみで許す?飼い主は刑務所に入った上で550万元(約9200万円)を支払うのが妥当」など、不満の声が殺到している。
一方で、中には「人間関係って、複雑だよな」「『和解』という言葉は不適切。(賠償について)『合意』したとすべき」「言いたいことはあるけど…そうするよりほかなかったんじゃないか」との見方をするユーザーもいた。(翻訳・編集/北田)
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