韓国陸軍の“過剰な”コロナ防疫が物議=韓国ネット「刑務所じゃあるまいし」「30年前と変わってない」

Record China    2021年5月6日(木) 22時20分

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30日、韓国・YTNなど複数のメディアは、韓国陸軍の訓練所がコロナ防疫を理由に訓練兵の人権を侵害しているという情報提供が相次いでいると伝えた。資料写真。

2021年4月30日、韓国・YTNは「韓国陸軍の訓練所が新型コロナウイルス防疫を理由に訓練兵の人権を侵害している、という指摘が相次いでいる」と伝えた。

記事によると、軍人権センターは訓練所の「過剰防疫」の実態に関する情報提供を受け、「陸軍訓練所が防疫を理由に訓練兵の人権を侵害している」として国家人権委員会に職権調査を要請した。

陸軍訓練所のある連隊では、生活館別にトイレの利用時間を2分に制限し、担当者がトイレの前で時間を計り、これに違反した際には訓練兵らに対して激しい暴言が浴びせられていた。また、最近陸軍訓練所に入所した訓練兵らは、入所後10日以上遺伝子増幅検査の結果を待たなければならないが、訓練所側はそれまで共用の浄水器の使用を禁止し、訓練兵に1日あたりミネラルウォーター500mlを1本提供していたことも分かった。そのため、訓練兵らが水道水を密かに飲んだり、脱水症状で医務隊を訪れたりすることもあったという。

これを受け、国家人権委員会は陸軍訓練所だけでなく、海軍と空軍、海兵隊の新兵教育隊などに対し「軍人権状況の実態」を訪問調査する方針だという。この他、「韓国国防部が全軍の防疫指針を総体的に見直すべきだ」という声も高まっているという。

陸軍訓練所は最近、コロナ防疫措置として訓練兵に対し歯磨きとシャワーを3日間禁止していたことも分かり、物議を醸していた。

韓国のネット上では「刑務所じゃあるまいし、こんな待遇はありえない」「12月に行ってきたうちの子も同じこと言ってた。何か月も経つのに発展が見られない」「韓国軍の待遇はひどいのに、北朝鮮にはよくしてあげてる」「こんな軍隊に息子を送りたい親がいると思う?防疫も大切だけど、基本的な生理現象は守られるべき」など批判の嵐が起こっており、韓国国防部や人権委員会に対して「税金で給料もらってるんだから、管理をしっかりして」「訓練兵は奴隷じゃない。言葉だけじゃなくまともな方針を示してほしい」と対応を求める声も少なくない。

また兵役OBからは「IMF(通貨危機、1997年)の冬は燃料代節約のためにシャワーできなかった」「30年前と何も変わってない」とのコメントも寄せられている。(翻訳・編集/松村)

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