メーデー5連休、ホテルでデリバリーやミュージックフェスなど新たな楽しみ方が人気に ―中国

人民網日本語版    2021年5月10日(月) 19時50分

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5月1日のメーデーに合わせた5連休となった中国だが、あなたはどこかへ出掛けただろうか?写真は観光客でいっぱいになった西湖の断橋。

5月1日のメーデーに合わせた5連休となった中国だが、あなたはどこかへ出掛けただろうか?新しい遊び方を楽しんだ人もいれば、大渋滞する道路で「イライラ」しながら過ごした人もいたようだ。新華網が報じた。

新華思客はこのほど、5連休中の人々の動向を探るべくアンケート調査を実施し、9780人から有効回答を得た。特別な連休となったこの期間の様子を以下にまとめてみよう。

▼旅行者の年齢層は「00後」と「70前」が「ツートップ」を形成、「00後」の予約は570%以上増

中国交通運輸部(省)の統計によると、今月1日から3日までの3日間、中国全土の鉄道、道路、水路、民間航空の利用者は1日当たり平均延べ5000万人以上となった。思客の調査では、旅行の日数について、回答者の37.74%が「1-2日」、30.19%が「3-4日」と答えた。

清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)に合わせた3連休に「埋め合わせの帰省」をする人が多かったのに対して、メーデー5連休は、「埋め合わせの旅行」に出かけた人が多くなった。5連休中の旅行市場がどれほど活気に満ちていたかは、以下のデータからも分かる。まず、北京の人気観光スポット・故宮の入場チケットは10日前に発売されると同時に完売となった。また、数量限定で発売された北京の八達嶺長城(万里の長城)の入場チケットは連休初日に完売となった。そして、1日、上海外灘浜水区の1日当たりの来場者は延べ42万人を突破し、最も人出の多い時間帯には6万1000人に達した。いずれも、メーデーの連休中の過去最高数となった。

年齢別で見ると、5連休中、「00後」(2000年以降生まれ)の旅行の予約数が大幅に増加し、前年同期比で570%以上増となった。旅行に出かた人の年齢層を見ると、「00後」と、「70前(1970年以前生まれ)」が「ツートップ」を形成している点は注目に値する。旅行予約プラットフォーム「飛猪(Fliggy)」で旅行先での記念撮影の予約を入れた人を見ると、「00後」と「70前」の割合が急拡大している。

▼考古学見学、赤色観光、ミュージックフェスティバルが人気に

長江上流域文明の中心とされる四川省徳陽広漢市の三星堆遺跡が話題となるにつれて、博物館などに行って、考古学文化を楽しむというのが新たなトレンドとなっている。調査では、回答者の43.4%が「博物館に行く」と答えた。三星堆博物館や陝西歴史博物館、中国国家博物館などの検索回数も急増した。

「赤色観光(革命ゆかりの地をめぐるツアー)」に出かける若者も増えており、「95後(1995‐99年生まれ)や「00後」が約50%を占めた。5連休中、遵義や延安を代表とする赤色観光の景勝地が人気となり、「95後」や「00後」が赤色観光の主力となった。

また、5連休中の話題をまとめてみると、各ミュージックフェスティバルが存在感を高めている。統計によると、連休中、20以上のミュージックフェスティバルが開催され、「史上最強」と称されている。

▼「ホテルのベッドでグルメ」が人気に、「快適さ」がなにより大事

「5連休中のホテルでのデリバリー利用が2倍に」が人気検索ワードとなっている。そのような現象を、ネットユーザーらは、「ホテルのベッドでグルメを楽しむ旅行」と呼んでいる。デリバリープラットフォーム「餓了麽(Eleme)」の統計によると、5連休中、ホテルや景勝地からの注文数が前年同期比2倍以上に増え、清明節の3連休と比べても目に見えて増加した。このように、ホテルにこもって、デリバリーを注文するといったスタイルが人気になっているということは、人々の楽しく、快適な旅行を体験したいという願いがさらに高まっていることを示している。

また、旅行に影響を与える要素について、回答者の61.54%が「人が多すぎて混雑していて疲れる」、38.46%が「車で出掛ける人が多くて、渋滞している」と答えた。ネットユーザーらは、「連休中は、旅行は会社に行くより疲れるので、行く気になれない」、「今年のメーデー5連休はあまり楽しめなかった。景勝地には前もってちゃんと準備してほしい」などの声を寄せている。

このように、旅行者にとっては、景勝地に行って、名所で撮影した写真をSNSに投稿するだけでなく、「快適」に旅行が楽しめることも、一番大事な要素となっていることが分かる。理性的に旅行を楽しむ人が増えている今、旅が快適だったかは旅行者自身が感じることで、それを実現できるかは、個人の選択のほか、景勝地や管理当局がしっかりと準備をして、情報を適時発表したり、意思の疎通を図ったりできるかにかかっている。そのようにしてこそ、みんなが「楽しかった」と言える連休を実現できるだろう。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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