作家の渡辺淳一さん死去=「日本の良心」「青春そのもの」など追悼コメント多数―中国版ツイッター

Record China    2014年5月6日(火) 10時9分

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5日、「失楽園」などで知られる作家の渡辺淳一さんが4月30日、東京都内の自宅で亡くなっていたことが分かった。80歳だった。訃報は中国メディアでも大きく報じられ、中国版ツイッターには、その死を悼む声が多数寄せられている。

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2014年5月5日、「失楽園」などで知られる作家の渡辺淳一さんが4月30日、東京都内の自宅で亡くなっていたことが分かった。80歳だった。環球時報(電子版)など中国メディアも大きく取り上げた。

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渡辺さんは1933年に北海道で生まれ、札幌医科大学を卒業後、母校の整形外科教室の講師になり、並行して小説の執筆を続けた。代表作に不倫関係の男女を描いてベストセラーになった「失楽園」や直木賞を受賞した「光と影」などがある。

環球時報(電子版)は、渡辺さんについて、「中国で最も注目され、歓迎されている日本の文学巨星の一人」と伝えた。

中国版ツイッターには、その死を悼む声が多数寄せられている。以下はその一部。

「当時『失楽園』を親に内緒で読んでいた。父親がそれを見つけ、『いい本だ。だが今のお前には理解できないだろう。これが分かるようになったとき、もう一度読み返してみろ』と言った。日本人作家の小説を読んだのはこれっきりだが、心に深く刻まれている。どうぞ安らかに」

「自分の青春は渡辺さんの作品がいつもそばにあった。人生の師だ。大学生のころ、『桜の樹の下で』を元に舞台の脚本を書いた。当時、自分はいつかこの作品を映像化したいと誓った。あれから8年が過ぎ、自分ももうすぐ30歳になる。夢はまだ持ち続けているが、渡辺さんは旅立たれてしまった。だが、自分の中で、渡辺さんは永遠に離れることはないだろう」

「渡辺氏は『百の理屈より一つの心を』の中で、戦前、戦後を通じて中国人や朝鮮人とのさまざまな接触を振り返り、『加害者がどのような理屈で弁明したところで無駄である』と述べられた。“日本の良心”に敬意を示すとともに、ご冥福をお祈りします」(翻訳・編集/NY)

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