Record China 2021年5月13日(木) 17時20分
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12日、観察者網は、東京電力福島第一原発の汚染処理水の安全性について、関係者から説明を受けた日本の専門家が「ツッコミ」を入れたことを報じた。資料写真。
2021年5月12日、中国メディアの観察者網は、東京電力福島第一原発の汚染処理水の安全性について、関係者から説明を受けた日本の専門家が「ツッコミ」を入れたことを報じた。
記事は、中国のテレビ局・東方衛視のSNSアカウントが11日に発表した動画を紹介。同局の東京駐在記者が原子力市民委員会座長で龍谷大学政策学部教授の大島堅一氏にオンラインインタビューした内容で、大島氏は3月に福島第一原発を訪れ、汚染処理水の調査を実施した際の一幕を紹介した。
大島氏によると、職員が貯水タンクから水を取り出して同氏らに見せ、処理水のきれいさをアピールするとともに、ガンマ線測定器を持ち出して水のガンマ線数値が正常値であることを示したという。しかし、大島氏は「トリチウムが出すのはベータ線なのに、彼らはガンマ線での測定器を使っていた」とやるせない表情と口調で説明。当時その場にいた専門家たちからは「そんな説明をしているんですか」との指摘が上がったという。大島氏は同局の記者に対して「これは信頼できないでしょう?」と述べている。
また、同局記者が「もし処理水が本当に安全ならば、海ではなくて日本国内に流せばいいじゃないですか」とコメントすると、大島氏は笑いながら「だからまあ、その通りですよね」と答えた。
さらに、大島氏は日本政府の環境汚染問題処理について「時間稼ぎをして忘れさせる」ことを常とう手段としていると主張し、今回も放出開始を2年後とすることで、日本国民の関心が弱まることを狙っているとの見解を示した。また、「別の方法で貯めておけばいいんです。貯めれば中国の人も心配ないし、漁業の人たちの努力が水の泡になることもない。流す必要はないんです」とも語った。
そして、「あきらめず真実を言い続けることが大事。(日本政府は)あきらめるのを待っていますから」「原発事故が起こったらすぐ直るということはない。100年単位でかかるということでじっくりとやるしかない。中国も韓国も皆さんも、しっかり日本の動きを監視しないといけない。全然終わっていませんから」と述べている。(翻訳・編集/川尻)
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