中国人が建造する「タイタニック号」、当初は批判も―独メディア

Record China    2021年5月30日(日) 21時20分

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23日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国で「タイタニック号」のレプリカを用いたテーマパーク計画が進んでいることを紹介する記事を掲載した。

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2021年5月23日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国で「タイタニック号」のレプリカを用いたテーマパーク計画が進んでいることを紹介する記事を掲載した。

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記事は、中国の商人でタイタニック号の熱烈なファンである蘇紹俊(スー・シアオジュン)氏が数年前に、タイタニック号を原寸大で再建し、テーマパーク化する計画を打ち出したと紹介。全長260メートルという原寸大のタイタニック号のレプリカが、四川省遂寧市で建設されていると伝えた。

そして、タイタニック号のテーマパークは新型コロナで海外旅行の機会が減少している中国において大きなニーズが存在する可能性があるとする一方で、建設にあたっては「悲劇の沈没船を遊園地化するのは不適切」との批判も見られたと説明。2017年に蘇さんが英国のタイタニック学会の会議に出席した際に、別の会員からタイタニックの品位を落とす行為だと批判されたとしている。

しかし、その見方は時間の経過とともに徐々に変化しているようだ。記事は、同学会の会員スコット・ベダード氏がこの程発表した声明の中で「私の知るところで、問題はすでに解決されたようだ。蘇氏も数多のタイタニックファン同様、タイタニック号や犠牲になった人びとに対する生きた記憶を守り続けることを願っている」と語ったことを紹介した。

蘇氏がプロジェクトを進めているタイタニック号は2015年に着工し、19年に完成予定だったが現在もなお建造中だという。記事は、蘇氏とは別にオーストラリアの富豪もタイタニック号の復元プロジェクトを進めており、こちらは航海も可能で16年に進水予定だったもののやはり作業が遅れており、現時点で22年にまで進水がずれ込む見込みだと伝えている。(翻訳・編集/川尻

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