中国の再生可能エネルギー、設備容量が着実に拡大―中国メディア

人民網日本語版    2021年5月31日(月) 9時0分

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中国の2019年から2020年にかけての再生可能エネルギー設備容量はいずれも世界全体の80%以上を占めた。

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事務局所在地をフランスのパリに置く、国際エネルギー機関(IEA)は11日、「再生可能エネルギー市場報告書2021」を発表した。報告書によると、昨年の世界の新規再生可能エネルギー設備容量は前年比で45%超増加し、1999年以降で最大の増加幅となった。

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報告書によると、中国の2019年から2020年にかけての再生可能エネルギー設備容量はいずれも世界全体の80%以上を占めた。これは主に中国の多くの陸上風力発電及び太陽光発電プロジェクトなどが2020年末までに送電を実現したためだ。中国国家能源局のデータによると、今年第1四半期末現在の中国の再生可能エネルギー発電設備容量は9億4800万kWに上っている。うち水力発電は3億7100万kW、風力発電は2億8700万kW、太陽光発電は2億5900万kW、バイオマス発電は3148万5000kW。このように中国の再生可能エネルギー設備容量が着実に拡大している。同時に再生可能エネルギー発電量が持続的に拡大している。第1四半期の中国の再生可能エネルギー発電量は4754億7000万kWhになっている。

浙江省の太陽光発電出力は今年3月22日、初めて1000万kWを超えた。これはこの時期に全省の7分の1以上の電力消費出力が太陽光によって賄われたことを意味する。国家クリーンエネルギー模範省の建設において、浙江省は二酸化炭素(CO2)排出ピークアウトとカーボンニュートラルの目標に照準を合わせ、エネルギーネットワーク形態下の多元的に融合する柔軟性の高い電力網の模索を通じ、新エネを主体とする新型電力システムを構築する。そして地域発展にグリーンでクリーンな原動力を提供する。このように浙江省は全国で初めて「エネルギー炭素コード」を作り、企業の生産・経営の電気・ガス・石炭・燃料・熱などのエネルギー消費データを集め、正確にエネルギー効率水準を評価している。中でも湖州市の一定規模以上の企業3700社以上は現在、CO2排出状況の「ワンコード」調査を実現している。

四川省涼山イ族自治州布拖県の、敷地面積がサッカーコート約87枚分の布拖変電所の建設現場では、クレーン車が並び、掘削機が行き来していた。白鶴灘~江蘇±800kV超高圧直流送電プロジェクトの中心プロジェクトとして、布拖変電所は世界で建設中のうち最大規模を誇る変電所プロジェクトだ。国網四川電力の王永平(ワン・ヨンピン)副総経理によると、白鶴灘水力発電所は世界で建設中のうち最大規模の、1基あたりの設備容量が最大の水力発電所であり、第1陣の発電機が今年7月に稼働・発電を開始する予定だ。「建設者らは現在、白鶴灘の第1陣のクリーン・ゼロ炭素電力が速やかに送電されるよう、最後の約1カ月の戦いに取り組んでいる」状態だ。

国家電網超高圧部技術処の張進(ジャン・ジン)所長の説明によると、第14次五カ年計画期間(2021−25年)の国家電網の超高圧建設はクリーンエネルギーの輸送を中心とし、7本の超高圧直流の建設を予定している。新規送電能力は5600万kW。「2025年までに当社の経営エリアの省・エリアを跨ぐ送電能力は3億kWに達する。ゼロ炭素エネルギーの送電の割合が50%を占め、CO2排出量を13億4000万トン減らせる」としている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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