5月26日には今年最大の天体ショーである「皆既月食＋スーパームーン」を鑑賞できたが、6月10日にも、月の周りからはみ出した太陽がリング状に見える「金環日食」が起こる。

北京古観象台の専門家・王玉民（ワン・ユーミン）氏によると、「金環日食」は、カナダ南部から始まり、カナダ北部、グリーンランド西部へと移り、北極海をこえて、ロシア北東部で終わる。北米、大西洋北部、ヨーロッパ、アジア北部、北極海でも、部分日食を観察でき、中国西部エリアでも部分日食を見ることができる。うち、新疆ウイグル自治区やチベット自治区では部分日食の全ての過程を鑑賞できそうだ。また、中部では太陽が欠けながら沈む様子を見ることができそうだ。一方、東部で日食を観察することはできない。

中国国内では、今回の日食の観測条件はあまり良くないものの、今年中国で見ることのできる日食は今回が最初で最後だ。今年の2回目の皆既日食は南半球で起きるため、中国では見ることができない。

金環日食や部分日食を観察する場合、必ず日食グラスや遮光板を使用しなければならない点は注意が必要で、肉眼で直接観察してはいけない。（提供/人民網日本語版・編集/KN）