北京冬季五輪の11会場、すべてグリーン建築認証を取得―中国

人民網日本語版    2021年6月7日(月) 8時30分

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北京冬季五輪組織委員会と国際オリンピック委員会によって確定された北京2022年冬季五輪の11会場のすべてが、グリーン建築認証を取得した。

北京市重大プロジェクト建設指揮部弁公室が1日に明らかにしたところによると、北京冬季五輪組織委員会と国際オリンピック委員会(IOC)によって確定された北京2022年冬季五輪の11会場のすべてが、グリーン建築認証を取得した。うち国家スピードスケート館、国家会議センター2期、五棵松氷上スポーツセンター、北京冬季五輪村、延慶冬季五輪村の5つの新設会場はグリーン建築3つ星評価マークを取得した。国家アルペンスキーセンター、国家ボブスレー・リュージュ・スケルトンセンター、首鋼スキージャンプ台の3つの新設雪上会場はグリーン雪上スポーツ会場3つ星評価マークを取得した。国家水泳センター、国家体育館、首都体育館の3つ改修会場はグリーン建築2つ星評価マークを取得した。人民日報が伝えた。

■低炭素会場、源から排出削減

国家スピードスケート館は世界の体育館のうちスパンが最大の鞍型単層索状構造を採用。この縦198メートル、横124メートルの巨大な屋根はテニスラケットのようで、独特な軽量、薄型、柔軟の構造を形成しており、重さは従来の屋根の4分の1に過ぎず、建材の使用量と建設の複雑性を大幅に引き下げ、源から二酸化炭素(CO2)排出量を削減した。首鋼スキージャンプ台は大量の高張力鋼と耐候性鋼を採用。新材料の使用により鋼の使用量を減らし、CO2排出削減効果は約950トン。延慶冬季五輪村はプレハブ式で、現場での工事によるCO2排出を減らした上、競技後の回収・再利用が可能で、利用率が40%に上る。北京市重大プロジェクト弁公室安全品質処の周光輝処長は「北京2022年冬季五輪はグリーン建築技術を優先的に採用し、複数のグリーンで低炭素な冬季五輪会場を建設した」と説明した。

今回の冬季五輪はさらに、初めて大量のCO2環境保護型冷却材を製氷に採用。国家スピードスケート館、首都体育館エリア、五棵松氷上スポーツセンターの3つの会場で7面のCO2スケートリンクが設置され、今回の冬季五輪のスケートリンク面積の約2分の1を占めている。CO2は現在、最も環境に優しい冷却材で、炭素排出がほぼゼロだ。従来の冷却材のオゾン層の破壊を減らせるだけでなく、冷却中に生じる大量の高品質予熱を回収・再利用でき、従来の方法より効果が30%向上している。

■省エネ、エネルギー消費を削減

低炭素五輪はエネルギーが先行する。張北再生可能エネルギーフレキシブル直流送電網実証実験モデルプロジェクトが昨年6月に全面的に稼働開始したことを受け、北京冬季五輪は五輪史上初の全会場グリーン電力供給を実現する。それ以外にも、冬季五輪の多くの会場が積極的に分散型再生可能電源を開発し、太陽光・光熱システムと建築の一体化応用を推進している。

五棵松氷上スポーツセンターを例にすると、その屋根には600万kWの太陽光発電システムが搭載されている。将来的に年間約70万kWhの給電が可能で、同センターの一部の電力需要を賄える。同時にエアコンと換気装置に全熱回収装置を搭載しており、回収効率が70%に上っている。排気により室内に取り組む新鮮な空気を事前に冷やしたり温めたりすることで、エアコンのエネルギー消費を抑える。

同時に、北京冬季五輪村の屋根には真空管型集熱器が取り付けられており、生活用の熱供給の7割以上を賄う。国家スピードスケート館の屋根には面積約3000平方メートルの太陽光発電システムがあり、館内にクリーンなエネルギーを提供できる。延慶競技エリア山地プレスセンターは「グリーンな」屋根を建設。64枚の天窓を利用し、256枚の不規則なソーラーパネルをオーダーメイド。年間発電量は14万kWhで、毎年のCO2排出削減効果は約90トンに上る。自らの電力使用を賄い、余った電力は送電する原則に従い、山地プレスセンターの需要を満たした上で、余剰電力を送電し一般社会に供給できる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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