ワクチン輸出、中国は3億2000万回分超、米国は800万回分未満―中国メディア

Record China    2021年6月11日(金) 8時40分

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中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は10日、新型コロナウイルスのワクチンに関連し、「中国はこれまでに3億2000万回分以上を輸出。米国は800万回分未満」とする記事を掲載した。

中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は10日、新型コロナウイルスワクチンに関連し、「中国はこれまでに3億2000万回分以上を輸出。米国は800万回分未満」とする記事を掲載した。

記事は、ドイツ紙ハンデルスブラット(電子版)にこのほど掲載された、「北京は世界の大部分にワクチンを供給」と題した記事を要約して次のように伝えている。

新型コロナウイルスのワクチンの公平な分配を目指す国際的な取り組み「COVAX」が直面している供給難を考えると、世界中の多くの国にとって中国からのワクチンが唯一の選択肢だ。これにより、中国の世界的な影響力が高まり、新しいパートナーシップが築かれている。

フィリピンはこれまでに800万回の接種を終えているが、その大部分は中国から来ている。インドネシアは中国から9000万回分のワクチンの原料を受け取った。それがなければ、2億7000万の人口を抱えるこの国のワクチン接種キャンペーンはほとんど軌道に乗らなかっただろう。アジアで最も貧しい国の一つであるカンボジアは、北京からの供給のおかげで、すでに人口の16%に少なくとも1回のワクチンを接種している。

南米でも中国製ワクチンへの依存度が高まっている。ブラジルではボルソナロ大統領が昨年、イデオロギー上の理由から中国との協力を阻止したが、しかし今ではその発言はより慎重になっている。アストラゼネカ製の納入数は予想を下回り、ロシア製ワクチンはまだ承認されていない。チリはすでに人口の55%に少なくとも1回の接種を行っている。その90%が中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製だ。

中国は5月末、アフリカの約40カ国に「完全に利他的に」ワクチンを提供する方針を表明した。輸出を通じて責任ある大国であることを示している。米国とは異なり、自国民のためにワクチンを蓄えているだけではない。調査機関のAirfinityによると、中国はこれまで3億2000万回分を超えるワクチンを輸出しており、その数は欧州連合(EU)の2倍以上だ。米国が他国に送ったワクチンの数は6月1日時点で800万回分未満だ。(翻訳・編集/柳川)

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