火星探査機「天問1号」が6つの初めて、2030年ごろ火星からサンプルリターン―中国

人民網日本語版    2021年6月15日(火) 5時50分

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火星探査機「天問1号」が「周回、着陸、探査」の目標を一挙に実現し、中国初の火星探査任務が無事に成功したことを受けて、中国国家航天局は12日に北京で記者会見を行った。

火星探査機「天問1号」が「周回、着陸、探査」の目標を一挙に実現し、中国初の火星探査任務が無事に成功したことを受けて、中国国家航天局は12日に北京で記者会見を行った。同局の許洪亮(シュー・ホンリアン)報道官は、「天問1号の任務成功は中国宇宙航空事業の独自イノベーションと飛躍的発展を象徴する成果であり、中国宇宙航空発展史における6つの初めてを実現した」と述べた。

6つの初めてとは、(1)地球から火星へのホーマン遷移軌道探査機を初めて打ち上げた(2)惑星間飛行を初めて実現した(3)地球外惑星への軟着陸を初めて実現した(4)地球外惑星の地表探査を初めて実現した(5)4億キロメートルの距離での測量コントロール通信を初めて実現した(6)火星の一次科学データを初めて収集した、ということだ。許氏は、「世界の宇宙航空史において、天問1号は火星に初めて中国人の足跡を残しただけでなく、初めて1回の任務で周回、着陸、探査の3大目標を達成した。中国の宇宙関係者の知恵を十分に示し、中国が惑星探査の分野で世界の先進水準に飛躍したことを象徴することとなった。中国初の火星探査任務はスタート地点と難度が高く、挑戦が多く、論証の段階から、慣れない環境、遠い距離、大きなタイムラグ、多くのプロセスといった多くの難問に直面した」と述べた。

中国は2025年前後に、地球近傍小惑星でのサンプルリターン、メインベルト彗星の周回・探査の任務を実施し、地球近傍小惑星の周回・探査、着陸、サンプルリターンを実現し、30年前後に火星のサンプルリターン任務を実施するほか、木星系の周回・探査と惑星の通過・探査の任務を実施する計画だ。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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