文大統領が北朝鮮へのワクチン支援に言及=韓国ネットは反発「まずは自国が先」「税金を使わないで」

Record China    2021年6月16日(水) 6時20分

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文在寅大統領は14日、訪問先のオーストリアで「北朝鮮が同意するならば、北朝鮮へのワクチン供給を積極的に進めるつもりだ」と発言した。写真は北朝鮮。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は14日(現地時間)、訪問先のオーストリアで「北朝鮮が同意するならば、北朝鮮へのワクチン供給を積極的に進めるつもりだ」と発言した。6月15日、韓国・国民日報が報じた。

記事によると文大統領は同日、オーストリアのアレクサンダー・ファン・デア・ベレン大統領との首脳会談直後の共同記者会見で、「韓国がグローバルワクチンハブの役割を担う場合、北朝鮮も当然に支援対象となる」と述べた。また「発展途上国や低所得国も平等に接種してこそ、世界全体がコロナウイルスから解放される」とし、「韓国は米国とのワクチン・グローバル・パートナーシップ合意に基づき、ワクチン生産のグローバルハブとしてワクチンの普及を進めることでコロナウイルスの撲滅に寄与するつもりだ。米国も北朝鮮に対する人道的支援を積極的に支持している」と強調した。しかし具体的なワクチン支援の方法については言及しなかったという。

これに対しファン・デア・ベレン大統領も、「コロナウイルスはすべての国が団結しないと克服できない。発展途上国や貧しい国の国民も、全員ワクチンを接種することが重要だ」とし、「北朝鮮も同じ。北朝鮮側から打診があれば、当然支援するつもりだ」と語った。

文大統領が公式の場で北朝鮮へのワクチン支援について発言したのは今回が初めてとされる。韓国の統一部が2020年12月に「北朝鮮へ新型コロナウイルスの治療薬と診断キットを提供できる」と表明した際、北朝鮮は何の反応も示さなかった。文大統領は今回の提案に対し「北朝鮮から応答があることを期待している」とし、「南北間の対話・協力が拡大すれば、米朝対話の促進にもよい影響を与えるだろう」と述べたという。

バイデン米大統領も5月21日、米韓首脳会談において南北間の対話・協力を支持する意思を明らかにしていた。ファン・デア・ベレン大統領は、トランプ前米大統領の対北朝鮮政策について「大きな成功はなかったと思う」とし、「文大統領は南北関係の正常化にとても努力している」と評価したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「韓国人が接種し終わってワクチンが余っているならともかく、北朝鮮に譲るのはもったいない。韓国に銃を向ける軍人や党の幹部から接種するだろうに」「韓国もワクチン不足で30~50代の人々が接種できていないのに。大統領の『親北』は病的なレベルだ」「どうせワクチンをあげたって礼すら言われないぞ」「北朝鮮のことしか考えてない。もう平壌に行ってしまえばいい」「税金を使わず、文大統領の給料で買って」など、反発の声が多数寄せられている。(翻訳・編集/丸山

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