ハルビン工業大チーム、火星における中国国旗の初掲揚を実現―中国メディア

人民網日本語版    2021年6月16日(水) 7時50分

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中国国家航天局は火星探査機「天問1号」の火星着陸後の科学画像第1弾の発表式を行った。「中国の痕跡」と「ツーショット」の2枚の画像では、真っ赤で四角い形をした中国の国旗をはっきり見て取ることができる。

中国国家航天局は11日、火星探査機「天問1号」の火星着陸後の科学画像第1弾の発表式を行った。火星ローバー「祝融号」が撮影した着陸地点のフルパノラマ画像、火星の地形、「中国の痕跡」、「着陸プラットフォームと火星ローバーの『ツーショット』」などの画像を公開した。「中国の痕跡」と「ツーショット」の2枚の画像では、真っ赤で四角い形をした中国の国旗をはっきり見て取ることができる。ハルビン工業大学航天学院の冷勁松(ロン・ジンソン)教授のチームが独自に設計・開発した中国国旗掲揚機構は、地球から火星への遷移軌道上の202日にわたる飛行、93日にわたる火星周回探査を経て4億7500万キロメートル飛行した後、5月15日に着陸機の中国国旗の制御による動的掲揚に成功した。中国はこれによって形状記憶ポリマースマート構造を深宇宙探査に応用した世界初の国になった。科技日報が伝えた。

ハルビン工業大学航天学院複合材料・構造研究所は90年代の初め、杜善義(ドゥー・シャンイー)院士の指導とサポートを受け、中国で比較的早くスマート材料・構造の研究方向を確立した。「理学と工学の連携、宇宙事業に寄与」という発展理念の指導を受け、冷氏のチームはスマート構造力学、設計及びその宇宙・航空応用などの研究分野に深く取り組み、知恵を集め技術革新に励んだ。

同チームは中国で真っ先に独立・独自の知的財産権を持つエポキシ基、シアン酸エステル基、ポリイミド基などシリーズの形状記憶ポリマーを開発した。ガラス転移温度は37−322度に調整可能で、宇宙の過酷な環境における使用の需要を満たしている。形状記憶合金と異なり、形状記憶ポリマーは一種の刺激反応ポリマーで、主体的に大幅な変形を制御できる▽変形中にほぼ衝撃が生じない▽駆動方法が多様▽剛度の変動範囲が大きい▽ビッグサイズの成形が可能だ、という優位性を持つ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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