韓国型軽空母めぐり現代重工業と大宇造船のライバル激突、国内外の軍需企業が熱視線

Record China    2021年6月20日(日) 13時0分

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韓国海軍が計画中の軽空母に国内外の軍需企業から熱い視線が注がれている。韓国紙は「来年入札が予想される中、ライバル関係の現代重工業と大宇造船海洋が激突」と報じた。大宇造船

韓国海軍が計画中の軽空母をめぐり、国内外の軍需企業から熱い視線が注がれている。韓国造船大手の現代重工業は英国、大宇造船海洋はイタリアを参考にしたモデルをそれぞれ提案。韓国紙は「来年入札が予想される軽空母の受注を目指してライバル関係の両社が激突」と報じた。

朝鮮日報によると、釜山市で今月9日から12日まで開かれた国際海洋防衛産業展(MADEX)で競争が激しかった事業は、昨年9月の「2021~25国防中期計画」に正式に盛り込まれた韓国型軽空母だった。

1990年代から海軍の念願だった軽空母は探知装置と防御武装などを備え、さまざまな航空機の搭載と運用を行い、制海権確保や上陸作戦を行う艦艇だ。建造費は約2兆300億ウォン(約2000億円)で、年間の運用費用は1000億ウォンと推定される。MADEXは9日からバイヤー向けの展示が行われた後、最終日の12日には一般公開された。

今回のMADEXでは現代重工業と大宇造船海洋がそれぞれ開発した軽空母の最新モデルを公開した。現代重工業は海軍の当初構想よりも飛行甲板の幅を約30%拡張し、船首に「スキージャンプ台」と呼ばれる傾斜甲板を配した全長270メートル、幅約60メートル、3万トンクラスの軽空母を発表した。スキージャンプ台は英空母「クイーンエリザベス」の特徴だ。設計の半分以上が担当した英軍需支援企業バブコックの影響を受けたとされる。

大宇造船海洋が発表した軽空母は海軍のあらゆる要求条件を満たしながらも、艦艇のサイズを圧縮し、運用費用を節減できるようにした。設計時には一定の時間内に戦闘機が出撃できる回数を示す「ソーティ・ジェネレーション・レート」を重視したという。大宇造船海洋はイタリアの軽空母「カヴール」を建造した同国の造船会社フィンカンティエリと技術支援契約を結んだ。

軽空母のエンジン推進システムに関しては、米ゼネラル・エレクトリック(GE)と英ロールスロイスがぶつかった。韓国海軍はこれまでGEのガスタービンLM2500を多く採用し、世宗大王級イージス駆逐艦と広開土王級、忠武公李舜臣級の駆逐艦などに搭載した。最近はロールスロイスのガスタービンMT-30が使われるようになってきており、大邱級護衛艦に搭載された。

韓国海軍は今年4月、軽空母事業の説明会で、軽空母に原子力推進エンジンではなく、従来型の推進システムを採用する予定だと表明した。従来型の動力を採用する場合、選択肢は▽蒸気タービン▽ガスタービン▽ディーゼル▽ハイブリッド―などがある。イージス駆逐艦のようにガスタービン方式のみを採用するのか、ハイブリッド方式にするのかは未定という。(編集/日向)

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