2021年6月20日、韓国・聯合ニュースは、日本の共同通信の報道を引用し「安倍晋三前首相に似た男性が慰安婦像の前でひざまずいて謝罪する像の日本国内展示が検討されている」と伝えた。

この慰安婦像と「安倍謝罪像」は現在、江原（カンウォン）道・平昌（ピョンチャン）の私立「韓国自生植物園」に設置されており、同園園長が両像の展示会を東京で開く考えを示しているという。ただ、現在は日本の後援者を探している段階で、実現できるかは不透明だという。

園長は、共同通信とのインタビューで「政治的な発言やデモをしたいのではない」「芸術作品の展示を通じ日韓間で立場が異なる歴史問題を克服する機会にしたい」と話したという。謝罪する男性が安倍前首相に似ていることに対しては「安倍氏と特定して作ったものではなかった」「日本国内に反対する人がいることも知っているが、展示を実現したい」とも話しているという。

このニュースを見た韓国のネットユーザーからは「必ず展示を実現してほしい」「展示会が開かれたら、日本に見に行きたい」「日本の蛮行は永遠に忘れない」など賛成意見が寄せられている。

一方で「日本は心からの謝罪をすべきだが、これはちょっと違うと思う。日本を愚弄（ぐろう）している。韓国人として恥ずかしく思うよ」「幼稚な発想はやめよう。みっともないと思わないのか」「どうして安倍前首相なの？。当時の関係者にするべきじゃないか」「これは日本に対する劣等感しか感じられない」などの反対意見も多数寄せられている。

その他「日本人として、謝罪像を支持する。日本での展示は、日本人に対し日本が取るべき正しい行動を示すという極めて有意義なことだと思う」という日本人らしきユーザーからのコメントや、「天安艦沈没事件で犠牲となった兵士に謝罪する金正恩（キム・ジョンウン総書記）の像も作ってくれないか」「元慰安婦を食いものにした尹美香（ユン・ミヒャン、支援金流用などの疑いで起訴されている元慰安婦支援団体の前理事長で現職の国会議員）の謝罪が先だ」などのコメントも見られた。（翻訳・編集/麻江）