次期韓国大統領選、野党有力候補の尹錫悦・前検察総長が危機?疑惑まとめた「Xファイル」も

Record China    2021年6月27日(日) 7時30分

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次期韓国大統領選で野党の有力候補とされる尹錫悦・前検察総長が危機を迎えている、と韓国各紙が相次いで報道。尹氏の家族に関する疑惑をまとめたという「Xファイル」も登場した。写真はソウル。

次期韓国大統領選で野党の有力候補とされる尹錫悦・前検察総長がリングに上がる前から危機を迎えている、と韓国各紙が相次いで報じた。尹氏の家族に関する疑惑をまとめたという「Xファイル」も登場。来年3月の選挙本番を見据えた足の引っ張り合いが早くも始まりつつある。

中央日報とハンギョレ新聞が尹氏の悪材料としてまず取り上げたのは、イ・ドンフン報道官の突然の辞任劇。朝鮮日報の論説委員だったイ氏は10日、報道担当に内定したが、10日後に辞任したのだ。尹錫悦氏の陣営は「健康などの理由でこれ以上、報道官職を遂行するのは難しいという意を明らかにしたため、前総長は残念に思いながら受け入れた」と説明した。

今回の辞任劇について、ハンギョレ新聞は「大衆と直接コミュニケーションを取ろうとせず、一方的にメッセージを発信してきた『尹錫悦流非対面伝言政治』の限界が露呈した」と指摘。「自分の発言をそのまま伝えろ」という前総長の要求と政務参謀としての役割も果たすという報道担当の判断が衝突し、大統領選挙陣営が公式発足する前の辞任につながったと解説した。

背景にあるのは前総長の最大野党「国民の力」への入党問題。前総長は早期入党説を「あらゆる選択が開かれている」「自分の進むべき道を行く」とやんわり否定してきたが、イ報道官は18日、KBS(韓国放送公社)ラジオ番組で「国民の力入党は当然のこととして受け止めてもよいのか」という進行者の質問に「そう考えてもよい」と入党を既成事実化。尹錫悦氏が中央日報などとの電話で「今、入党に関する話をするのは国民に対する道理・礼儀でない」とし、報道官の発言を自ら収拾する一幕があった

「Xファイル」は19日、保守陣営の政治評論家のチャン・ソンチョル「共感と論争 政策センター」所長がフェイスブックに「先日、尹錫悦前総長と夫人、夫人の母親の疑惑が整理された一部の文書化されたファイルを入手した」と投稿。「尹前総長に大きく期待したが、こうした疑惑を受ける方が国民の選択を受けるのは非常に難しいだろうというのが苦心の末に出した結論」と書き込み、波紋を広げている。

これに対し、「国民の力」側は「味方陣営からの手りゅう弾が爆発した」などと反応。同党の金在原・最高委員はフェイスブックに「(Xファイルを)単に『見た』のではなく、『防御は難しい』『尹錫悦は終わった』という意味で、『尹錫悦では(大統領選挙での勝利は)難しい』と主張するのが、チャン所長の意図」と非難した。

党内からは「前総長を引きずり下ろすための陰湿な政治工作のにおいが漂い始めた。野党の一部関係者が(与党の)共に民主党と内通し、スパイの役割をしているのではないかと疑問に思う」などの声も飛び交っている。(編集/日向)

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