<南シナ海>ベトナムには優しく、フィリピンには激しく=中国の各個撃破戦略―香港メディア

Record China    2014年5月11日(日) 23時41分

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10日、香港メディア・大公網は、中国がフィリピンとベトナムに異なる対応をすることで各個撃破を狙っていると報じた。写真は西沙諸島・ウッディー島に建設された埠頭。

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2014年5月10日、香港メディア・大公網は、中国がフィリピンとベトナムに異なる対応をすることで各個撃破を狙っていると報じた。

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南シナ海情勢が一気に緊迫化している。中国の海底油田探査プラットフォーム搬入に対抗し、ベトナムは巡視船を出動させた。現在、中国公船・軍艦とのにらみ合い、衝突や放水銃の発射などの小競り合いが続いている。またフィリピンは中国漁船の拿捕(だほ)を発表。中国側は自国排他的経済水域(EEZ)内での操業だったと強く反発している。

フィリピンとベトナム、2つの国を相手取った構えの中国だが、その対応は大きく異なる。フィリピンに対しては猛抗議し中国国内メディアの批判報道が大々的に展開される一方で、ベトナムに対しては報道を規制するなど抑制的な態度が見受けられる。

この違いは各個撃破を目指す中国の戦略だと大公網は指摘する。中国はいまだに「備えのない戦はしない、勝ち目のない戦はしない。戦いの前に準備を重ね、勝利の条件を整えよ」という毛沢東の戦略に準じている。今回の南シナ海の緊張は中国による海底油田探査プラットフォームの搬入が引き金。つまり中国側がしかけたものであり、ベトナム、フィリピンの動きは単にそれに反応したものに過ぎない。

中国側はその対策も十分考えていたはずで、経済的に低迷したベトナムにはこれ以上強硬手段に出る余力はないと読み切っている。一方、米国と新たな軍事協定を結んだフィリピンこそまず叩くべき相手だと考えている。そこでベトナムとフィリピンに異なる対応を見せる各個撃破戦略を選択したというわけだ。(翻訳・編集/KT)

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