Record China 2021年6月30日(水) 19時20分
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韓国政府が新型コロナワクチン用の注射器を購入する過程で、文在寅大統領が訪問した企業の製品を他社よりも8倍以上高い価格で購入していたことが分かった。(写真は韓国大統領府Facebookアカウントより)
韓国政府が新型コロナワクチン接種用の「最小残余型(LDS)注射器」を購入した際、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が訪問した企業の製品を他社よりも8倍以上高い価格で購入していたことが分かった。6月30日、韓国・中央日報が報じた。
記事によると、韓国政府が上半期に契約を結んだLDS注射器のメーカーは5社あった。公開入札は行わず任意で選ばれた企業であり、合計5000万本の購入で支払った金額は約88億7000万ウォン(約8億7000万円)だったという。
韓国・疾病管理庁はまず、1月末にトゥウォンメディテックと新亜洋行との契約を完了。トゥウォンメディテックからは2750万本を約27億ウォン(約2億6000万円)で、新亜洋行からは1250万本約11億ウォン(約1億1000万円)で購入した。1本当たりの単価はトゥウォンメディテックが約98ウォン(約9.6円)、新亜洋行が約88ウォン(約8.6円)の計算になる。
しかし5月にプンリムファーマテックと結んだ契約では、652万4600本の金額が47億3600万ウォン(約4億6000万円)だった。1本当たりの単価は726ウォン(約71円)で、88ウォンの新亜洋行と比較すると8倍以上高い。その後別の2社とも追加契約を結んだが、その際の単価は約98ウォンであったという。プンリムファーマテックは文大統領が2月に群山の工場を訪問したことで知られているため、記事は「『綿密に検討せず、文大統領が訪問したという理由だけで購入を進めたのではないか』という疑惑が提起されている」と報じている。
これに対し疾病管理庁は「当時はプンリムファーマテック以外にLDS注射器を調達できるメーカーがなかった」と反論。「5月は接種対象が拡大して注射器の需要が高まったが、1月に契約したトゥウォンメディテックの製品から異物が発見され、3カ月ほど生産が中止されていたため、在庫のある企業が限られていた」と説明した。また8倍以上高い価格についても、「残ったワクチンを捨てず、LDS注射器を使用してもう1人に接種すれば、ワクチン費用が2万5000ウォン(約2444円)ほど節約になる」とし、「注射器1本の単価が720ウォンとしても、はるかに経済的」と強調しているという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「ワクチン代が2万5000ウォン節約になるのなら合理的な判断と言えるでしょ」「他のメーカーより安全で機能性も高いなら買って当然では?」「高価なものでもあるまいし、むしろこういう中小企業にはもっと払ってもいい」「少し前はマスクも今より10倍以上高い値段で売ってたよ」「海外にも高く売らなければならないから仕方ない」など、政府を擁護する声が多く寄せられている。
一方では「公開入札して購入すべき。特定の業者からのみ高く買うのはまずいでしょ」など、反発するコメントも見られた。(翻訳・編集/丸山)
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