浙江省で炭素排出権を担保にした融資がスタート―中国

人民網日本語版    2021年7月7日(水) 6時50分

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浙江省で炭素排出権を担保にした融資がスタートした。資料写真。

なんと6000万元(約10億2000億円)。これは紹興中成熱電有限公司がこのほど紹興恒信農商銀行から調達した融資額だが、これまでと異なり、今回は炭素排出権が担保になった。

浙江省紹興市生態環境局の関係責任者は、「炭素排出権も資産の一種であり、そしてますます値打ちが高まっている。炭素排出権を担保にした融資とは生態環境当局が審査・発給した炭素排出権の割当額を担保とし、条件を満たしたマーケットエンティティに対して行う融資のことだ。二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトとカーボンニュートラルの目標を達成するため、全国規模の炭素排出権取引市場の開設に伴い、企業が持つ炭素排出権の重要性と価値がますます顕在化するとみられる」と述べた。

今年6月、浙江省は重点機関第1弾に対する炭素排出権割当額を通達し、紹興市では企業14社に価格にして約6億7000万元(約113億9000万円)相当の1666万トン分があらかじめ割り当てられた。このほど、中国人民銀行(中央銀行)紹興市センター支店と同局は共同で「紹興市炭素排出権を担保にした融資業務ガイドライン(試行版)」を通達し、融資の条件、用途、管理上の要求事項を明確にした。これは、関連するマーケットエンティティの「炭素資産」が担保になり得ることも示している。

同社の任建樟(レン・ジエンジャン)財務ディレクターは、「当社は毎年、技術改良に大量の資金を投入しており、今回獲得した融資も当社のグリーン発展のために継続的に使用することになる。浙江省農村信用社連合社の所属する紹興恒信農商銀行は当社の低炭素・CO2排出削減プロジェクトの融資需要に基づき、炭素排出権割当額の資産価値を科学的に評価し、最終的に金利4.35%で6000万元の融資を行い、当社のグリーン発展を資金面でバックアップしてくれた」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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