米元国務次官補「米中関係は、実力差が大きい場合のみ安定する」―中国メディア

Record China    2021年7月12日(月) 6時30分

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中国のニュースサイトの環球網によると、米元国務次官補のダニエル・ラッセル氏はこのほど、米中関係について「実力差が大きい場合のみ安定する」との認識を示した。

オバマ米政権で東アジア・太平洋担当の国務次官補として対中政策に関与したダニエル・ラッセル氏はこのほど日本経済新聞の取材に応じ、米中関係について「実力差が大きい場合のみ安定する」との認識を示したと、中国のニュースサイトの環球網が10日付で報じた。

ラッセル氏は、米国が中国の成長を支えて摩擦や対立を避けるために努力した「古き良き時代」はもう過去のものだとした上で、「かつて、米中関係は、軍事力と経済力に大きな格差がある場合に限り、かなり安定していた。しかし、中国は経済的にさらに成功し、軍事的および技術的に能力をさらに発揮するようになっている。中国は今や、かつてなかったほど米国に匹敵する大国に近づいている」と述べた。

そして、米国はどのように中国にアプローチすべきかについて、「中国を弱体化させる戦略を追求することは賢明でも実行可能でもない。代わりに、先に指摘したように、米国と中国の実力差が拡大した時、関係は非常に安定していたので、米国とその同盟国を強化する戦略を追求することが必要かつ賢明だ」とした。

環球網は、ラッセル氏の発言について、「安定した関係のためには、米国は中国を上回らなければならないという意味のようだ」と分析している。(翻訳・編集/柳川)

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