米退役大佐「米軍は中国の台湾侵攻に迅速かつ圧倒的な対応できない」―中国メディア

Record China    2021年7月12日(月) 8時10分

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米空軍の元大佐、マーク・​グンジンガー氏は「米軍は中国の台湾侵攻に迅速かつ圧倒的な対応ができない」との見方を示していると、中国のニュースサイトの観察者網が10日付で報じた。

米空軍の元大佐、マーク・​グンジンガー氏は「米軍は中国の台湾侵攻に迅速かつ圧倒的な対応ができない」との見方を示していると、中国のニュースサイトの観察者網が10日付で報じた。

​グンジンガー氏は、米オンライン軍事メディアのディフェンス・ニュースに発表した文章で、次のように論じている。

冷戦終結後の約30年間にわたり、米国の軍事力と国防予算の規模は縮小を続けてきた。その結果、単一の侵略者と戦い、米国本土を守り、核攻撃を阻止する能力を欠いた軍隊が生まれた。

2018年の国防戦略によると、米国の同盟国に対する侵略を打ち負かすことが、米軍の規模を決定するための最重要な要件だ。中国による台湾への武力攻撃やロシアによるバルト三国への侵攻を防ぐためには、米軍には大規模な精密攻撃を開始するか、数時間以内に攻撃を開始する能力が求められる。それを行うのに必要な空軍力には、爆撃機、第5世代戦闘機、その他の空中戦闘システムなどが含まれる。

冷戦終結後、米空軍の爆撃機の66%が戦列から退き、戦闘機部隊の規模は1991年にイラク軍を打ち負かした時の半分以下の大きさだ。現在の140機のB-1、B-2、B-52爆撃機の規模は過去最小で、1日に出撃できる延べ機数は30にすぎない。1991年にはB-52爆撃機だけで、砂漠の嵐作戦中に1日平均延べ50機の出撃を行った。

現在、米軍制服組トップである統合参謀本部議長のマーク・ミリー将軍は、国防予算が横ばいであることに満足していると述べた。これは、インフレを考慮した後の実際の予算の減少だ。

米国防総省の上層部が現状について警告を発しないのなら、議会がそれをしなければならない。中国またはロシアが米国との戦争で勝利することを阻止するためには、より長距離のステルス爆撃機、第5世代戦闘機、対艦兵器を含む精密誘導ミサイル、無人機の数を増やすことが最優先の目標だ。

侵略に対する迅速かつ圧倒的な対応の欠如は、米国に壊滅的な影響を与えるだろう。中国による台湾占領や南シナ海支配を阻止できなければ、米国は西太平洋の二級の軍事力に降格することになる。同様に、バルト諸国へのロシアの侵略が成功すれば、北大西洋条約機構(NATO)の崩壊につながるだろう。(翻訳・編集/柳川)

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