Record China 2021年7月15日(木) 7時20分
拡大
中国メディアの観察者網は13日、中国人観光客数の回復が難しいオーストラリアの観光業界が、日本やインドに狙いを定めているとする記事を掲載した。
豪ABCニュースによると、エディス・コーワン大学のサム・ホアン教授は、オーストラリアと中国の関係が悪化していることを踏まえ、「豪中の外交関係が改善されない限り、中国人観光客が感染拡大前の規模に回復することは不可能」との考えを示した。
中国人旅行者はオーストラリアの観光業にとって大きな存在だ。「Tourism Australia」によると、2019年の同国の外国人観光客数および消費額でいずれも中国が1位だった。しかし、新型コロナウイルスの影響で中国からの入国者は激減している。
コロナのほか、両国関係も影響している。ホアン教授は、昨年に両国の緊張がエスカレートした後、中国当局がオーストラリアへの観光や留学生らの渡航を慎重に行うようにとの勧告を出したことを挙げ、「中国人は中国政府が発したいくつかの勧告の影響を受けるだろう」との見方を示した。
ダン・テハン貿易・観光・投資相は「中国人観光客は依然としてオーストラリア観光に熱心であると聞いている」と発言したものの、観光業者も自ら活路を求めて動き出しているといい、タスマニア州で観光客向けにラベンダー畑を経営する男性は「次の(ターゲットの)ステップは日本、そしてインドだ。インドネシアや韓国を検討するかもしれない」と話したという。
しかし、観察者網の記事は「そう簡単にはいかない」として、「日本人やインド人は依然として海外旅行に慎重」「オーストラリアの感染状況も楽観視できない」などとネガティブな情報を列挙。さらに、「オーストラリア国内では華人やアジア系に対する人種差別が顕著に高まっている」「オーストラリア政府は反中の急先鋒となり、中国をターゲットに新型コロナウイルスの起源に関する独立調査を言い立てている」と批判し、「自分が病気になったにもかかわらず相手に薬を飲ませようとしていては、問題は解決しない」と論じている。(翻訳・編集/北田)
この記事のコメントを見る
Record China
2021/7/6
2021/6/24
2021/6/23
2021/6/18
2021/7/3
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る