日本の本家「無印良品」が中国企業に勝訴=中国ネット「こればかりは日本を支持」「もう見分けつかん」

Record China    2021年7月15日(木) 12時20分

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14日、中国版ツイッター・微博で、「無印良品」の商標を巡る中国での裁判で、日本の本家「無印良品」が中国企業に勝訴したことが注目を集めた。写真は中国企業が展開する「無印良品」店舗。

2021年7月14日、中国版ツイッター・微博で、「無印良品」の商標を巡る中国での裁判で、日本の本家「無印良品」が中国企業に勝訴したことが注目を集めた。

中国の経済系セルフメディア・老板の微博アカウントが14日に紹介した内容によれば、今回「本家」が勝訴したのはタオルや寝具の商標を巡る争いだ。

日本の良品計画は2005年に中国進出し、同国内で「無印良品」ブランドの展開を開始したが、2000年の時点で中国企業がタオル製品などで「無印良品」の商標登録を行っており、良品計画との間で商標登録を巡る争いを起こしていた。結果的に良品計画側が敗訴する形となり、「本家」がタオル、寝具類で「無印良品」の商標を使えなくなり、代替として「MUJI」を使用する事態に至った。

すると、「無印良品」の商標権を持つ北京綿田紡績品有限公司とその関連企業である北京無印良品投資有限公司は、良品計画がタオルなどに用いる「MUJI」の商標についても商標権の侵害であるとして訴訟を起こした。すでに一審、二審のいずれにおいても商標権侵害には当たらないとの裁定が下されたが、北京綿田はこれを不服として北京市の裁判所に再審請求を行っていた。

そして、今月13日に北京市高級人民法院が裁定結果を発表し、良品計画の中国法人である無印良品上海公司が「法に基づき登録した商標である『MUJI』」を用いてタオルや寝具を販売しており、「係争のある商標権に対し、すでに合理的な回避措置を取っている」と認めた上で、北京綿田などによる再審請求を棄却することを明らかにした、というのが今回の「本家勝訴」の内容である。

中国のネットユーザーからは「こういう企業はパクること以外にできることはないのか。新しいものを作れないのか」「はっきり言って、中国側はやりすぎ」「理性的な愛国が大切。公正な道理は必要だ」「この件ばかりは日本の無印を支持するよ」「判決を支持する。パクリは永遠にイノベーションの足を引っ張るということを認識すべき」「日本は好きじゃないが、パクリはもっと好きじゃない」など、判決に賛同するコメントが多く寄せられた。

また「無印良品が勝訴し、無印良品が敗訴した。これからは無印良品だけを買い、無印良品は買わないようにする。みんな、正しい無印良品の商品を買うようにしよう」「もうどっちが勝ってどっちが負けたのかわからないよ」「パクリが多すぎて、もはや本家と見分けがつかなくなっている」など、中国における「無印良品」商標の混乱ぶりを表現するユーザーも見られた。(翻訳・編集/川尻

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