香港の公共放送局、「台湾総統」「中華民国」などの言葉を使用禁止に―独メディア

Record China    2021年7月21日(水) 12時20分

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20日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、香港の公共放送局・香港電台が「台湾総統」「中華民国」といった用語を使用禁止とする内部公告を発表したと報じた。写真は香港の新聞。

2021年7月20日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、香港の公共放送局・香港電台が「台湾総統」「中華民国」といった用語を使用禁止とする内部公告を発表したと報じた。

記事は、同局が20日に内部公告を発表し、「公共放送局、政府機関として、台湾関連の話題を取り上げる際には用語に注意し、正しくかつ全面的な情報を提供して、一国二制度および国民としてのアイデンティティを広める」とした上で、台湾関連の報道を行う際に「中華民国」「国立」「行政院」といった表現の使用を禁止し、「台湾地区/当局指導者」「台湾行政機関」の呼称を用いるよう求めるとともに、「いかなる状況においても、台湾を主権国家とみなしてはならない」と通達したことを伝えた。

そして、同局の広報担当者が「香港と台湾は同じ中国。香港特区政府は『中華人民共和国香港特別行政区基本法』、一つの中国の原則などに基づき台湾問題を処理する」とコメントしたことを紹介している。

同局は1928年開局の香港政府所属機関で、ラジオ、テレビ、ニューメディアプラットフォームを通じて広東語、共通中国語(普通話)、英語のニュース放送を行っている。記事は、2019〜20年の香港民主化デモ関連報道によりワールドメディアフェスティバルなどで賞を獲得したと伝える一方で、番組内で「台湾総統」という表現を用いたことに対する苦情も寄せられていたとした。

また、しばしば親中派から偏向報道との批判を受けており、昨年7月には局内の自己批判グループが「編集、管理制度に欠陥がある」「問責意識が薄弱」との自己批判報告を発表したと紹介。さらに、今年2月にはトップが契約期間を半年残しで突然解任され、メディア経験のない李百全(パトリック・リー)氏が起用されたと伝えている。(翻訳・編集/川尻

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