青海チベット高原をゆく④-標高4800m郷村衛生クリニックの変化

CRI online    2021年7月24日(土) 22時20分

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チベット自治区ナクチュ市ニェンロン(聶栄)県の色慶郷を訪れました。写真は色慶郷衛生クリニック。

チベット自治区ナクチュ市ニェンロン(聶栄)県の色慶郷を訪れました。色慶郷には28の村があり、総人口は5705人、聶栄県の中で人口が最も多い郷鎮です。

色慶郷衛生クリニックは1998年に設立され、敷地面積は128平方メートル、設立当初医師は4人しかいませんでした。また、当時クリニックの医療水準は低く、難治性重症例に対する診療能力は不足しており、さらに交通が不便のため、村の患者を都市部の大病院へ転院することが困難でした。現在、クリニックの敷地面積は883平方メートルに達し、医師は10人まで増え、病床の数は7床に拡大しました。これはクリニックの規模をより大きくしただけでなく、村人たちに医療を受けるための良好な環境を整えたといえるでしょう。

耳鼻喉診断室

初期のクリニックは体温計や血圧計などの簡単な機器しかなく、地元住民が病気になっっても医師に脈を取ってもらい、調剤に頼るしかありませんでした。現在のクリニックはアトマイザー、超音波、単孔手術灯、酸素発生机、血糖測定器、遠心分離機などの医療設備を配備し、医者の診断と治療の正確性を大幅に高め、治療効果もよりよくなりました。

チベット医学診断を担当するドジー医師

また、クリニックにはチベット医学診断治療室と薬局が設置されています。チベット医学診断を担当するドジー医師は「チベット医外部治療室にはチベット医放血器、火治療器、エノキ銀抜缶、薬浴桶などの施設がある。クリニックでは高原でよく発症するリウマチ性関節炎、多血症、高血圧による頭痛、片麻痺などの疾病に対して伝統的なチベット医学の治療法を用いて治療すれば明らかな効果がある」と紹介してくれました。

点滴輸液エリア

医療条件の段階的改善に伴い、クリニックがカバーする地区の新生児と児童予防接種は元の数種類のワクチンから種類が増え、現在では保育所に入所して入学したすべての子供に対応できるようになりました。さらにクリニックでは国家免疫計画を積極的に実施し、適齢児童の常用ワクチンはすでに10種類が接種計画に組み込まれています。多数のワクチンで伝染病を予防でき、発病率は最低レベルに下がり、重大な疾病の予防・抑制戦略を最適化し、ペストなどの主要伝染病の発病率を著しく低下させることができています。(取材・写真:趙雲莎)

クリニックの医師が村民の血圧を測量

クリニックの薬処方室

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