Record China 2021年7月27日(火) 10時0分
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東京五輪の卓球混合ダブルス決勝で水谷隼・伊藤美誠ペアが中国ペアを破り、日本勢五輪初の金メダルを獲得。しかし、中国のネット上では「異議」が噴出している。
東京五輪の卓球混合ダブルス決勝で水谷隼・伊藤美誠ペアが中国の許昕(シュー・シン)・劉詩雯(リウ・シーウェン)ペアを破り、五輪卓球史上初の金メダルを獲得。しかし、中国のネット上では「異議」が噴出している。
26日に行われた試合、水谷・伊藤ペアはいきなり2ゲームを連取される苦しい立ち上がりとなったが、徐々にエンジンがかかり積極的なプレーを見せ始め、そこから3ゲームを連取して逆転に成功。第6ゲームは意地を見せた中国ペアに奪われたが、最終第7ゲームは開始から8連続ポイントで優位に立った。最後は追いすがる相手を振り切り、4-3(5-11、7-11、11-8、11-9、11-9、6-11、11-6)で史上初の快挙を達成した。
中国でももちろん大注目の一戦、「卓球混合ダブルス」は中国版ツイッター・微博(ウェイボー)のランキングで1位となった。しかし、歓喜に沸く日本とは対照的に、中国では日本のペアの「反則」を指摘する声が相次いだ。
一つは、水谷がサーブ前にボールに息を吹きかけていたという指摘だ。今大会は新型コロナウイルスの感染対策の観点から禁止されている行為で、準決勝では中国の許昕が思わず吹きかけそうになったのを途中でこらえる場面もあった。微博上で「証拠」として出回っている動画では、水谷がラケットの上にボールを置き、口をとがらせて吹いているように見えるが、ボールと口との距離は離れており、サーブ前に一呼吸付いただけのようにも見える。
もう一つは、伊藤美誠が卓球台を手で拭いたというもの。こちらも感染対策のため禁止されている行為だ。微博上で「証拠」として出回っている写真では、体の向きなどから伊藤がサーブを打つ前にボールを台の上で弾ませ、それをキャッチしている瞬間をとらえたものと見られ、左手が台に触れているように見えるが「台を手で拭いた」行為ではなさそうだ。
中国のネットユーザーからは「水谷がボールを吹いた!水谷がボールを吹いた!水谷がボールを吹いた!」「水谷がボールを吹いたのに審判は見ていないのか?」「ボールを吹いただけでなく、台を拭ったぞ」「何のためのルールなんだ」「負けたことが問題なのではない。ルールはルールだ。原則の問題だ」「日本人にはスポーツ精神がない!」「自分たちが禁止した行為を自分たちがやる。ダブルスタンダードだ」など、厳しい批判の声が上がった。特に「水谷がボールを吹いた」は微博のランキングで上位に入る注目ワードとなっている。
大会に先立ち、中国卓球協会の劉国梁(リウ・グオリアン)会長は「難しい問題」として感染防止のため選手が手で卓球台に触れられないことや、ボールに息を吹きかけられないことを挙げていた。この措置は国際卓球連盟(ITTF)が昨年打ち出した方針で、五輪もそれにならった形だが、中国ではその点が報じられておらず「日本が勝手に決めたルール」として不満の声が根強かった。
一方で、「ボールを吹いたところで失格になるわけでもない。それに、吹いたところで試合には大して影響がない」「負けは負けだ。最終ゲームであれだけリードされたのは相手がボールを吹いたからではないだろう」など、冷静な見方をするユーザーもいた。また、中国のスポーツメディア・新浪体育は「尊敬すべき相手、おめでとう日本ペア!」と日本の金をたたえている。(翻訳・編集/北田)
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