中国の輸出は「世界の製品のすべての既知の領域をほぼ埋め尽くしている」―中国メディア

Record China    2021年8月10日(火) 9時0分

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環球時報は5日、米ブルームバーグの報道を引用する形で、中国の輸出は「世界の製品のすべての既知の領域をほぼ埋め尽くしている」と報じた。写真は中国最大級の輸出入拠点である広東省深セン市の塩田港。

中国紙・環球時報(電子版)は5日、米ブルームバーグの報道を引用する形で、中国の輸出は「世界の製品のすべての既知の領域をほぼ埋め尽くしている」とする記事を掲載した。

米ハーバード大学グロースラボの最新の研究は、中国の輸出品の技術水準が対米貿易摩擦の中で高まり、中国経済が今後10年間でインドよりも速く成長すると予測している。

各国の輸出品の多様性と技術的洗練度および輸出量を測定した指数に基づくランキングによると、2019年の輸出品の複雑性に基づく中国の順位は16位と、18年の貿易摩擦発生以降に3ランク上昇した。米国は11位で、世界の2大経済大国間の差は過去10年間で半分以上縮まっている。

グロースラボのシニアリサーチマネジャーであるティム・チェストン氏によると、中国は米国による関税にもかかわらず、他の国・地域への輸出によって順位を上げることができた。中国は電子機器の輸出先を欧州などに多様化するという巧みな動きを見せている。

新型コロナウイルスの影響が織り込まれたデータはまだないが、中国は輸出が急増したため順位をさらに上げている可能性がある。チェストン氏によると、中国は生産を続けることができたため、複数のセクターで市場シェア拡大を続ける兆候がある。

ランキングの高さは急速な経済成長を保証するものではない。日本は19年連続で1位だが、経済成長は低迷している。輸出品の洗練度と現在の国民1人当たり国内総生産(GDP)のギャップが、将来の成長を示唆する目安になる。

中国の輸出の実績は、人口がほぼ同じだが裕福ではない隣国のインドとは対照的だ。インドの2019年のランキングは43位だった。チェストン氏は「過去数年間、インドが低迷するのを見てきたが、輸出促進に関しては概ね停滞して前進していない」とし、経済成長に関しては「中国は今後10年間でインドを上回るだろう」としている。

チェストン氏によると、中国の輸出は「世界の製品のすべての既知の領域をほぼ埋め尽くしているレベル」にある。中国は現在、世界中のノウハウを真のイノベーションに移行する必要があり、「それは大きな課題となる」という。(翻訳・編集/柳川)

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