東京五輪で台湾勢が健闘、獲得メダル数は金2含め過去最多の12個に

Record China    2021年8月7日(土) 9時20分

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東京五輪で台湾勢が健闘。メダル数は過去最多だった2004年アテネ大会の5 個を上回る12個。東京五輪のバドミントン男子ダブルスで金メダルに輝いた李洋選手(左)と王斉麟選手(右)。写真は台湾体育署。

東京五輪で台湾勢が健闘している。獲得メダル数は5日現在、金2、銀4、銅6の計12個で、過去最多だった2004年アテネ大会の5 個(金2、銀2、銅1)を大きく上回り、台湾メディアは快挙を大々的に報じている。

台湾中を特に沸かせたのは7月31日、バドミントン男子ダブルスで中国ペアを破り、台湾にバドミントンで初の五輪金メダルをもたらした李洋・王斉麟組。

AFP通信などによると、ペアを結成したのは19年だが、2人の歴史はかなり前にさかのぼる。李洋選手は「中学からお互いを知っている。理解し合っていて、最初に組んだときに同じ目標を持っていたから優勝できた」「2人の最初の五輪で表彰台の頂点に立てたのはとてもラッキーだ。自分を見捨てなかったパートナーに感謝したい」と話した。

台湾の蔡英文総統は自身のフェイスブックに「我慢できずに東京に電話をかけた」と投稿。歴史的勝利を自ら祝福したことを明かした。

台湾初の五輪メダルとなったのは体操、バドミントン女子シングルス、ゴルフだ。体操男子種目別あん馬の李智凱選手は銀メダル。李智凱選手はダイナミックな開脚旋回を見せ、ミスなく着地。得点15.400をマークし、演技の完成度を示すEスコアでは決勝出場者8人で最高の8.700だったが、技の難易度を評価するDスコアで英国のウィットロック選手に及ばなかった。

バドミントン女子シングルスの戴資穎選手も銀メダル。世界ランキング1位に君臨し続けてきた戴資穎選手は、決勝で中国の陳雨菲選手に1-2で惜敗。SNS(交流サイト)には「結果が残酷でも受け入れるしかない。力は尽くした」と記した。ゴルフ男子の潘政琮選手は通算15アンダーの3位タイで、松山英樹選手ら7人によるプレーオフを勝ち抜き、銅メダルをつかみ取った。

一方で台湾勢の活躍は中国本土との複雑な関係を改めて浮き彫りにした。台湾のバラエティー番組で司会者を務めたこともあるタレントのシュー・シーディーさんは複数の中国企業との契約関係を失った。インスタグラムでバドミントンのペアを「国の選手」と呼んだことが理由だった。台湾のポップシンガー、蔡依林さんもSNSでバドミントンのペアやその他選手らの写真をシェアしたことで、本土のネット上で怒りを買った。(編集/日向)

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