韓国の東京五輪ネット中継コメント欄に飛び交う誹謗中傷、「赤面もの」と主要紙

Record China    2021年8月7日(土) 12時20分

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韓国の東京五輪ネット中継のコメント欄に誹謗中傷が飛び交っている。コメント欄は同じような言葉で埋め尽くされ、主要紙は「赤面もの」と嘆いた。

韓国・ネイバーなどのポータルサイトを通じて提供される東京五輪ネット中継のコメント欄に誹謗(ひぼう)中傷が飛び交っている。ネット中継のコメント欄は書き込まれてもすぐに次の新しいコメントに押し上げられ、画面から消えていくが、同じようなコメントで埋め尽くされ、朝鮮日報は「赤面もの」と嘆いた。

同紙によると、7月30日午後1時、陸上女子100メートルのレースがインターネット中継された際、ネイバーのリアルタイム・コメント欄には「カムドゥンイ(黒人の蔑称〈べっしょう〉)は見るだけでイライラする」「コムドゥンィ(同)にカメラ向けるのをやめろ、頼むから」などの投稿が相次いだ。ネット視聴者たちが競技場の黒人女性選手を見下して書いたものだ。

カメラがヒジャブ(イスラム教徒の女性が頭にかぶる布)を巻いたマレーシアの選手を写すと、今度は「ヒジャブを巻いた人はかわいそう」「ヒジャブ、吐きそう」など、イスラム教徒の文化を侮辱する書き込みが急速に増えた。

同日午後3時のアーチェリー女子個人準々決勝のコメント欄で、韓国代表・安山選手の相手であるインドの選手は「カレー」と呼ばれた。「カレー女、ため息ついているね」「カレーはキムチと一緒に食べるとおいしいのに…」など、試合が終わるまで「カレー」という表現が連続した。

ネイバーは「ののしり言葉や悪口、侮辱的な表現のコメントは人工知能(AI)技術で感知して隠す」としているが、無駄だった。種目を問わず、ほとんどの競技で日本の選手たちは「チョッパリ(日本人の蔑称)」、中国の選手たちは「チャンケ(中国人の蔑称)」と呼ばれ続けた。

こうした現象について、朝鮮日報は「かつては韓日戦ぐらいでしか見られなかった『過剰な民族主義』や『自国中心主義』、いわゆる『クッポン』がネット中継コメント欄ではどの国の相手にも無差別に現れているようだ」と指摘。40代の会社員の「MBC(文化放送)が五輪開会式の生中継で、一部の国紹介のグラフィックスで侮辱的な写真や説明を使って全世界で恥をかいたが、それと全く同じことが行われている」との声を紹介した。

慶煕大学グローバルコミュニケーション学部のイ・テックァン教授は「韓国は以前から民族主義と人種主義が強かったが、依然として克服できていないようだ」と言及。「韓国が発展途上国だった時はこのような姿に対してあまり関心が持たれなかったが、世界における地位が変わった今では、国際的な基準とぶつかり合う可能性があるので、表現の自由に伴う責任を自覚する必要がある」と警鐘を鳴らした。(編集/日向)

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