東京五輪で「敵国」の選手とハグした銅メダリスト、国防省から呼び出される―仏メディア

Record China    2021年8月10日(火) 13時30分

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仏メディアのRFIの9日付の報道によると、東京五輪に出場したウクライナの女子選手がロシアの選手とハグしたことで国防省から呼び出しを受けたと報じた。

仏メディアのRFIの9日付の報道によると、東京五輪に出場したウクライナの女子選手がロシアの選手とハグしたことで国防省から呼び出しを受けたと報じた。

ウクライナのヤロスラワ・マフチクは東京五輪の女子走り高跳びで銅メダルを獲得。ロシアオリンピック委員会のマリア・ラシツケネが金メダル、オーストラリアの二コラ・マクダーモットが銀メダルを獲得した。

記事によると、試合後、マフチクがSNSにラシツケネとハグしている写真を掲載したところ、一部のネットユーザーから中傷コメントが寄せられたという。

事態を受け、ウクライナのマヤル国防次官は「銅メダリストのヤロスラワ・マフチクはウクライナの軍人であり、陸軍少尉の階級を持っている」と指摘。「ウクライナを代表して国際大会に参加する選手は、国内でウクライナとロシアの戦争が依然として続いていることを理解すべきだ。選手は一定の制限を受け、ある程度の責任を負っている」とコメントした。

また、「ロシア選手とのハグは敵の情報心理戦の武器にされる。ウクライナが全力で支援している選手の不用意な言動は、特殊な情報として敵に利用される恐れがある」とした。一方で、国民に対してマフチクへの嫌がらせをやめ、帰国後の説明を待つように呼び掛けた。マフチクは帰国後に国防省に赴き、マヤル氏と話をすることになっており、その結果が発表されるという。

ウクライナメディアによると、金メダルを獲得したラシツケネは、ロシア国防省から「ロシア軍の現役兵士にしか授与されないメダル」を授与されたとのこと。ロシア当局は今回の件について「ウクライナの真の敵は、この写真を理由に自国の選手を迫害した人物たちだ」とコメントしている。(翻訳・編集/北田

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