中国のワクチン外交、サッカー南米選手権のスタジアムに輝く「SINOVAC」の文字―外交・安保専門メディア

Record China    2021年8月12日(木) 20時0分

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アジア太平洋の外交・安全保障問題を専門とするオンライン英字メディア、ザ・ディプロマットは10日、「中南米における中国のワクチン外交」とする記事を掲載した。

アジア太平洋の外交・安全保障問題を専門とするオンライン英字メディア、ザ・ディプロマットは10日、「中南米における中国のワクチン外交」とする記事を掲載した。中国共産党系の環球時報(電子版)が12日、その内容を要約して次のように伝えている。

先月、何百万もの人々が、サッカー南米選手権の決勝でアルゼンチンのリオネル・メッシが国際大会のトロフィーを獲得するのを目撃した際、スタジアムで光り輝いていたのは、彼の派手なテクニックだけではない。ピッチサイドに並べられたスポンサーボードに「SINOVAC」という文字が燃え上がっていた。南米最大のサッカートーナメントにおける中国のワクチンメーカーの存在は、米国が傍観している一方で、中国がこの地域への支援でより積極的な役割を果たしているという現実を反映している。

中南米における中国のワクチン外交は、ここ数カ月の間にすさまじい勢いで前進している。中国の製薬会社、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)は、南米選手権へ新型コロナウイルスワクチン5万回分を寄付した。

中南米とカリブ海地域ではこれまでに新型コロナウイルスにより100万人以上が死亡し、新しい変異ウイルスがコロンビアやトリニダード・トバゴの経済を停滞させ続けている。米国は新型コロナウイルスワクチンを共同購入して発展途上国などに分配する国際枠組み「COVAX」に他の全ての寄付者を上回る40億ドルを拠出すると約束したが、物流上の障害と西側の製薬会社は米国政府との契約を優先する必要があるため、ワクチンの配布が遅れている。

その間に、中国は空白を埋めるのに成功した。米州評議会(COA)によると、中南米で接種されるワクチンの大部分は中国から供給されている。中国政府のワクチンキャンペーンのスピードと規模により、この地域の政府は中国製ワクチンを選択している。この地域ではそれ以外の選択肢はほぼない。

ワクチンは、中南米における中国の貿易と投資の増加の最新の例にすぎない。その一方で、米国政府は、近隣地域での関係を優先するのではなく、遠方の地域での「勇敢な行動」に取りつかれているため、中南米の政策立案者は、米国政府が地域の発展に注意を払っていないことにますます失望している。(翻訳・編集/柳川)

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