韓国のアイドルグループ「BIGBANG」の元メンバーで軍隊に服役中のV．I（本名イ・スンヒョン）が12日、軍事裁判所において懲役3年と追徴金11億5000万ウォン（約1億870万円）を宣告された。V．Iは外国人投資家への売春あっせんや常習賭博など9つの容疑で起訴されていた。8月13日、韓国・中央日報が報じた。

V．Iは過去の裁判で「売春あっせん」の容疑を頑なに否認してきたが、裁判所は同日、容疑の大部分を認めた。韓国軍検察はこれまでV．Iのメールに残された「やり慣れた子たち（原語は『よくくれる子たち』）を送れ」という文言を根拠に容疑を訴えていたものの、V．I側は「遊び慣れた子たち（原語は『よく遊ぶ子たち』）」の打ち間違いだったと主張。しかし裁判所はV．Iが15年にカカオトークのグループチャットに残したメッセージをすべて調査し、「単純な打ち間違いとは思えない」と判断した。

また同日の裁判では、V．Iが韓国内で和風ラーメン店を開業した際に協力をした日本人事業家にも売春をあっせんしていたという新たな事実が明らかになった。

裁判所によると、V．I の15年12月25日のメールには「プレゼントを贈る」との文言をはじめ、売春を暗示する多数のメッセージのやり取りが残っていたという。裁判所は「被告人は11月27日、グループチャットに『会長の客も来るので別に用意しよう。受けた恩の100倍を返そう』というメッセージを送った事実が認められる」とし、「この時から接待の計画を立てていたと見られる」と説明した。

V．Iはその後、翌年の16年にラーメン店を開業している。裁判所は「ラーメン事業では、スープの開発に協力した日本人事業家の役割が大きかったと思われる」と述べている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「売春斡旋や常習賭博など9つの容疑でたったの実刑3年？何とも公正な判決に驚き」「最低5年は課すべき」「芸能人だけ逮捕して上の人間は捜査もしないのか」「YGエンターテインメントの不買運動はもうしないの？」「バーニング・サン事件の捜査をやり直して。証拠を持ち去った江南警察署の人間も調査を」「性犯罪にものすごく寛大な国。『金があれば無罪、金がなければ有罪』の国」など、怒りの声が数多く寄せられている。（翻訳・編集/丸山）