<新疆の真実>「強制労働」「出入国不可」の噂はウソ―在日ウイグル人・中日青年産学連合会幹事

Record China    2021年8月19日(木) 7時50分

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新疆ウイグル自治区出身のパルチ・パハルディン・中日青年産学連合会幹事が講演し、「出入国できない」「強制労働」などの報道について「嘘である」と主張。「尻馬に乗らず実際に現地で確かめてほしい」と訴えた。

国際アジア共同体学会が主催する日中シンポジウム「米中新冷戦と日本の生き方」がこのほど東京の国会議員会館で開催され、日中の有識者が出席した。新疆ウイグル自治区出身のパルチ・パハルディン中日青年産学連合会幹事が講演し、「出入国できない」「強制労働」などの報道について「嘘である」と主張。「尻馬に乗らず実際に現地で確かめてほしい」と訴えた。

パハルディン氏の発言要旨は次の通り。

◆欧米メディアが報道する新疆は実際と違う

先ほど先生方の新疆、ウイグルに関する研究発表を伺いとても感動しました。実は私も BBC(英公共放送)をはじめ、欧米メディアが報道する新疆は実際の新疆と違うところにいくつか気づいたものがあり、皆様と共有したいと思います。

 

その前に、皆様に一つ質問させていただきます。

アフガニスタン、シリア、イラクで家庭を作り、今後の人生を送りたい方は手を上げて下さい!

居ないですか?居ないですね。

新疆ウイグル自治区のウイグル、カザフを始め、各民族の住民もそういう環境で生活したくないのです。

しかし、2010年まで、新疆では無差別な爆発事件や漢民族に対する殺害事件が頻繁に発生していました。近年、治安がよくなって、観光客も来るようになりました。これは現地の政府と住民の努力だと思います。皆様にもこのせっかく平和と安定を取り戻した社会と生活を見守っていただきたいです。

 

◆BBCウイグル報道に対する違和感

BBCのニュースに登場する自称ウイグル人の女性は、アラビアのヒジャブをかぶっていますが、違和感がありました。新疆のウイグルを始め、カザフ、ウズベクなど各ムスリムは世俗主義の住民がほとんどで、自分の祖母も含め、皆ヒジャブではなく、旧ソビエト由来のプラトック(ウイグル語ではヤグレク)という鮮やかのシルクの頭巾を被っていました。母の時代になると、伝統行事や、お墓参り、料理を調理する時だけ被っていました。今の若者は一切それを被らないです。

これは国際的にフェミニスト運動が盛んになり、そして日本や欧米のテレビドラマが流行り、その影響を受けて、なぜきれいな髪を隠さないといけないのか、なぜ染めちゃだめなのかという風に考える若者が増えてきたのが一つの理由だと思います。

世俗主義に関し、もう一点ですが、新疆のウイグルやカザフなどのムスリムは酒を飲みます。例えば、ウイグル族は葡萄で作られたムセレスというワインを飲みます。そしてカザフ族も馬のミルクで作られたキッミーズというお酒を飲みます。

BBCが世界にアピールしている新疆は実際の新疆と違いますので、ご注意ください。

◆百聞は一見にしかず、新疆のコットン購入を

続いて、海外のウイグル人は帰国できない、帰国したら出国できないという噂もありますが、僕が日本で交換留学中の2019年、中国での大学の卒業式があり、帰国しようかなと思いました。その時ちょうどこういった噂が広まった最中で、周りの日本人の先生や友達も皆帰国しない方が良いよ、帰国したら戻れないよと言われました。現地の家族に聞いた結果、 心配しないでと言われましたので一時帰国を決めました。

飛行機が北京に到着して入管まで進んでいる途中、パスポートが回収されたらどうしよう、捕まったらどうすればいいかと色々考えました。

結局無事入国できました。

家族も新疆から北京まで来て3日間楽しい時間を過ごしました。出国も無事で日本に戻って来ました。

こういった噂は新型コロナ問題で外国人観光客が新疆に入れないため広まったと思いますが、百聞は一見にしかず、尻馬に乗らず、皆様には実際に現地に来ていただきたいです。私も頑張って有給を取って皆様にご案内できたらいいなと思います。

強制労働の噂も出ていますが、子供の頃から今までこのような話は聞いたことなく、そして高校の時、カシュガル、ホータン、イリ州のクラスメートからも一切こういう話を聞いていません。これは完全な嘘です。信じないでください。どんどん新疆のコットンを買ってください。(主筆・八牧浩行

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