日本の華字メディア・日本華僑報はこのほど、「福原愛が東京五輪最大の勝者に？」と題する記事を掲載した。

記事は、東京五輪で解説者を務めた福原愛さんについて、日刊ゲンダイが「大復活」との見出しで報じたことを紹介。その報道からはいささか「鼻持ちならない」雰囲気が読み取れると評した。

記事はまず、「2021年初めから不倫や離婚騒動で大きな影響を受けていた福原愛だが、東京五輪の試合会場で見事な転身を遂げた」と説明。「ポイントを抑えた解説、そして場の空気をコントロールし、存在感を示した」とした。

その上で、日刊ゲンダイの報道として、スポーツ紙記者からは「“愛ちゃんスマイル”でスタジオに花が咲いた感じだった」との声や、テレビや雑誌に相次いで登場する様子に「不倫や離婚などのドタバタをおくびにも感じさせない強心臓は注目に値する」との声が出ていると紹介。今後もフジテレビでいくつかの番組出演が調整中との情報を伝えた上で、「福原愛はタレントとして新境地を開いたと言っても過言ではない」と評した。

一方で、「最大の勝者は福原愛ではなくフジテレビ」だと指摘。先日福原さんの五輪解説のギャラが通常は10～15万円ほどのところ100万円に上ったと報じられたものの、それでも福原さんは視聴率や安定した人気を持っているほか、大手広告代理店がバックについていることで「フジテレビは大金を稼ぐことができる」とした。

福原さんの離婚騒動をめぐって中国では福原さん擁護の声が圧倒的だった。記事は「数日前まで日本のメディアは福原愛を批判していたのではなかったか？」と疑問を提起した上で、ある関係者が「日本人は幼い頃から成長を見守ってきた愛ちゃんに対して自分の子どもや孫のような感情を抱いている。彼女に離婚などの良くない情報が流れると、その不甲斐なさに怒りにも似た心配を覚えていたが、東京五輪で素晴らしい解説を見せたことで自然と手のひらを返して喜び、彼女を誇りに思うようになった」と分析したことを伝えている。（翻訳・編集/北田）