現地の中国人が見たタリバン進攻「停電頻発、外に出られない」「歓迎する市民も」―中国メディア

Record China    2021年8月17日(火) 10時50分

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16日、環球網は、アフガニスタンの武装勢力タリバンが制圧した首都カブールの様子について、現地に滞在する中国人の話を伝えた。

2021年8月16日、中国メディアの環球網は、アフガニスタンの武装勢力タリバンが制圧した首都カブールの様子について、現地に滞在する中国人の話を伝えた。

記事は、タリバンがカブールを包囲し、ガニ大統領が国外に脱出した15日夜、カブールにある機関で活動をしているという匿名の中国人が話した現地の状況を紹介している。

この中国人は「14日の夜中から停電し、15日朝に2時間ほど復旧したが、また停電した。われわれの活動拠点は封鎖されており、現地のスタッフは出勤できない状態であり、中にいる人も外に出られない。食物や燃料は備蓄があり、飲み水は地下水を汲んでいるほか、ミネラルウォーターもある。ネットワーク環境には問題はなく、自家発電機を動かして通信している」と状況を語った。

また、カブールの街ではすでにタリバンの入城を歓迎する市民が出ているとしたほか、「最も大きな変化は、街の検問所や警察の詰所に人がいなくなったことだ。エリアとエリアの間で厳しい検問が行われていたが、今は政府軍もタリバンの人員もいない。話によれば、郊外ではすでにタリバンが警察任務に当たっているようだ」と述べている。

そして、現在の最大の問題は発生した混乱をどのようにして収めるかであると指摘。「タリバンにとって大きな問題は今やアフガニスタン政権や米軍ではなく、アルカイダ、IS、パキスタンのタリバンなど、農村や南部に広く分布している武装組織だ。タリバンが政権掌握後、これらの組織にどう対処していくか、観察が必要だ」と話したという。

この中国人は現地で発生した政変について「実際のところ、心の中でいつかはこのようなことが起きると思っていたのでそこまでの衝撃はない。ただ、唯一意外だったのは、政権がこんなに早く崩壊したことだ」と感想を述べた。(翻訳・編集/川尻

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