Record China 2021年8月17日(火) 17時20分
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中国で最近、「反日」的な騒動が相次ぐ中、その矛先が宮崎駿氏にも向けられたようだ。写真は北京の美術館で開かれた展覧会「宮崎駿とジブリの世界」。
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中国で最近、「反日」的な騒動が相次ぐ中、その矛先が映画監督の宮崎駿氏や女優の石原さとみにも向けられたようだ。
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先日行われた東京五輪をめぐり、卓球の水谷隼、伊藤美誠や体操の橋本大輝らに対して中国のネットユーザーから誹謗中傷が寄せられた。また、最近では中国の人気俳優チャン・ジャーハン(張哲瀚)が日本の神社で行われた結婚式に参加して日本語であいさつしたこと、過去に靖国神社と見られる場所に訪れていたことが分かり、非難を浴びている。
16日には、石原さとみが日本のメディアのインタビューで元陸軍少尉の小野田寛郎さんと会って話を聞いたと語った部分を、あるセルフメディアが「右翼士官と密接な関係にある」などと報じ拡散、石原に対する批判の声が上がった。
ほかにも、中国のミルクティーブランド「伏見桃山」が京都市にある明治天皇「伏見桃山陵」と同じだと指摘されるなど、日本に関連する話題の多くがバッシングの標的になっている。
その矛先は、宮崎駿氏にも向けられた。閣僚3人が靖国神社を参拝した終戦の日の翌16日、映画情報サイト・豆瓣(Douban)のスタジオジブリ作品「紅の豚」(監督:宮崎駿)のレビューに相次いで最低評価の「星1」が相次いで付けられ、コメント欄には「吐き気がする」「鬼子は出ていけ」「倭ブタ」「日本は本当に頭をひねって戦犯を美化しようとしている」「小日本はいつになったら自分たちが起こした侵略戦争に気付くのか」「彼らはまったくもって反戦ではない。彼らが反対しているのは『戦争』ではなく『敗戦』だ。そして自らの被害者のようにアピールしている」といった中傷が並んだ。
一方で、微博上ではこうしたユーザーらに疑問を投げかける声も出ている。あるブロガーは「思いもよらなかった」としてこうした中傷コメントを紹介し、「宮崎駿はかつて日本政府に慰安婦問題で謝罪と賠償が必要だと訴え、侵略戦争への反省を促しており、日本の右翼からは『売国奴』と呼ばれている」などと説明。他のユーザーからも「驚いた」「狂ってる…宮崎駿までののしられるとは思わなかった」「一種の低知能なポピュリズムの歪んだ風潮だ」「現在のネット環境は、本当に恐ろしさを感じるものになってしまった」などと批判的な声が上がった。
また、現在の中国のネットの状況について、「日本人であればそれは必ず右翼であり、日本人の反戦とはすなわち反敗戦(という考えで)、一人また一人と狂ったように批判されている」「本当におかしい。次は誰だ?坂本龍一か?北野武か?」などと批評する声も出ている。(翻訳・編集/北田)
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