Record China 2021年8月21日(土) 19時0分
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日本の華字メディア・日本華僑報網は17日、「日本卓球選手の中国コンプレックス」と題する評論記事を掲載した。
記事はまず、「この話題を語るには伊藤美誠の東京五輪での浮き沈みが欠かせない」と説明。「混合ダブルスで水谷隼とペアを組み金メダルを獲得したことで一瞬にして日本人を沸かせたが、その熱が冷めやらぬ中で行われた女子シングルスでは準決勝で敗退し日本人を一瞬にして氷の中に沈めた」と表現。一方で、「これをきっかけに日本選手の中国コンプレックスが日本のお茶の間でも話題に上ることになった」とした。
続いて、「日本選手の中国コンプレックスといえば、まずは福原愛だ」とし、「東北なまりの中国語を話し、負けたり悔しい思いをしたりすると泣きじゃくり同情を誘う表情をすることで、たとえ不倫スキャンダルに見舞われても中国人の『愛らしい』というイメージは変えることができなかった」と説明。そして、「それは中国人が彼女が好きだということだけでなく、福原愛の中国コンプレックスによるものだ。中国で長期間プレーした経験を持っており、ホスピタリティーあふれる中国東北人にとっては彼女は家族同然。中国選手との間には深い友情もあるのだ」とした。
一方、伊藤美誠については「福原愛のように中国で長くトレーニングしたという経験はないが、新型コロナウイルスがまん延する中で中国を訪れ、2週間の隔離や2日に1度のPCR検査を乗り越えて中国選手と練習した。混合ダブルスで金メダルを獲得した後のインタビューでは『中国での練習は短かったが大きく成長できた』と話し、中国選手との友情も温めたことを明かした」と紹介。「これらは、彼女が夢に見るほど中国に勝ちたいと思ってはいるものの、それでも中国卓球を認め、リスペクトしていることの表れだ」と評した。
さらに、「中国で卓球技術だけでなく、中国選手との友情も獲得した経験もまた彼女の心にとって深いコンプレックスとなった」とし、馬琳コーチが自ら伊藤の相手を務めたり、馬琳コーチが冗談半分に伊藤の母親のおにぎりが食べたいと言ったところ翌日に実際に作って持ってきたりといった「サプライズ」があったことを紹介。「こうした互いの友情こそ、かつて尊大だった稲穂が熟して首を垂れるかのようなもので、深いコンプレックスとなるのだ」と論じた。
記事は、「実は、福原愛や伊藤美誠以外の日本選手もほとんどが中国卓球へのコンプレックスを持っている。それは、彼らが中国に追いつくことを目標としているだけでなく、それぞれの卓球クラブがいずれも中国人コーチを付けていることからもうかがえる」と指摘。「もちろん、こうしたコンプレックスはむき出しの競争意識を帯びることになる。これは、日本が1950年代から卓球界を支配した神話が60年代から徐々に中国に打ち破られ、身動きできないほどの息苦しさが続いていることと関係しているかもしれない」とし、「東京五輪が終わっても、中国の誇らしい成績は依然と同じように残っている。もし超えたいのなら、伊藤美誠たちはさらなる努力が必要だ!」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
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