東京五輪に見る日本の「悲しみの文化」―華字メディア

Record China    2021年8月21日(土) 5時40分

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17日、日本華僑報網は「東京五輪から見る、日本の悲しみの文化」と題する評論記事を掲載した。

2021年8月17日、華字メディア・日本華僑報網は「東京五輪から見る、日本の悲しみの文化」と題する評論記事を掲載した。以下はその概要。

新型コロナの感染が続く中で約半月ほど行われてきた東京五輪が閉幕した。今大会の成否に関する評価はまちまちではあるが、全体的に見れは順調に行われたと言えるだろう。懸念されていた爆発的感染が発生せずに各種競技を終えることができたのだから、日本は世界に対して少なくとも合格点が受けられる答えを出したというべきだ。

一方で、今大会では選手村の設備に対する不満、食事の安全などに関する問題などが取り沙汰された。そして、今大会で最も批判や不満が多く寄せられたのは、開閉会式の演出だろう。パフォーマンスの内容や色調があまりにも暗すぎ、「まるでお葬式みたいだ」というのが主な苦情の内容だ。

新型コロナや広島、長崎の原爆記念日といった要素が演出デザインに影響を及ぼしたという指摘を完全否定はできないが、このような演出になった主な要因は、日本文化自体が「悲しみの文化」であることかもしれない。日本文化が追い求めるものはいわゆる「もののあわれ」であり、開花して短い時間で散り去る桜の花の美しさに心を動かされる。日本人は「もののあわれ」の美しさをモノトーンで描くことを好み、そうすることで物悲しさを引き立てようするのである。

日本文化におけるこのような悲しみの意識は特に中国人には受け入れ難いものである。日中両国は文化的に似ており、同文同種と言う人さえいるが、日本が「悲しみの文化」であるのに対し、中国は「楽観の文化」、すなわち情熱や積極性、鮮やかな色彩を好み、事物を大団円で終わらせようという文化なのだ。中国人にとってはポジティブな雰囲気であるべき五輪の開閉会式が、暗く恐ろしい雰囲気を醸し出していたとなれば、中国人が楽しめないと言うのは当然だ。

今回の演出には日本からも批判や不満の声が出たという。日本社会がますます国際化し、伝統的な社会や文化の崩壊、再構築が進む中で、すべての日本人が伝統的な文化にある「悲しみ」の要素を受け入れられるわけではない。しかし、一つの民族文化の根本的な部分を、短期間のうちに徹底的に改めることは難しいのだ。(翻訳・編集/川尻

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