東京五輪柔道銅メダルの韓国人選手、日本でのつらい経験を告白=韓国での生活も「寂しさ」感じる

Record China    2021年8月19日(木) 13時0分

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19日、韓国・マイデイリーによると、東京五輪の柔道男子73キロ級で銅メダルを獲得した韓国代表の安昌林が「在日韓国人としての悲しい経験」について語った。資料写真。

2021年8月19日、韓国・マイデイリーによると、東京五輪の柔道男子73キロ級で銅メダルを獲得した韓国代表の安昌林(アン・チャンリム)が「在日韓国人としての悲しい経験」について語った。

安は京都出身の在日コリアン3世。柔道の強豪校・桐蔭学園高から筑波大に進学し、2年生だった13年に全日本学生柔道体重別選手権で優勝。その後、日本代表チームの帰化要請を断り14年に韓国へ拠点を移した。

記事によると、安は18日に韓国のテレビ番組に出演。日本での生活を振り返り「韓国国籍であるがゆえに一番つらかったことは、日本代表選抜試合に出られないため大きな大会にほとんど出場できなかったこと。それでも出場した大会では全て1位になり、日本から帰化の提案を受けたが、それは違うと思った」と語った。

また「日本で過ごしているとき、『朝鮮人』と言われたり、在日韓国人を嫌う集団が学校に押しかけてきて暴言を吐かれたりした。それがきっかけで日本人を見ると恐怖を感じるようになった友人もいた。そのため反日意識が強くなり、その感情が日本との試合には負けたくないと思うモチベーションになっている」と告白した。

一方、韓国での生活で感じた「寂しさ」についても語った。安は「在日韓国人であることを最も痛感したのは韓国にいるときだった。日本では友人がいたので感じなかったが、韓国では『チョッパリ(日本人に対する差別用語)』『日本人野郎』などひどいことを言う人が多かった」とし、「こうした経験から、自分は絶対に偏見を持たずに生きていこうと心に決めた」と話したという。

これを見た韓国のネットユーザーからは「可哀想。なぜ韓国人に『チョッパリ』と言うのか」「彼の性格は完全に韓国人だ。本人も韓国人だと言っているのになぜ?」「昔は特に、韓国に来た在日韓国人がひどい差別を受けて日本に帰っていくケースがよくあった」「いまだに『朝鮮人』と言う人がいるなんて。日本は本当に遅れた国」「大人たちが学校に押しかけるほど、日本も差別が深刻なんだね」など、日韓社会の現状を嘆く声が上がっている。

その他「そんなストーリーがあったとは。差別に負けずこれからも頑張ってほしい」「はっきりとした目標を持っていてかっこいい」など応援の声も寄せられている。(翻訳・編集/堂本

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