16年後に中学校グラウンドから遺体事件、「勝手に映画化」遺族が提訴へ―中国

Record China    2021年8月24日(火) 10時20分

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22日、紅星新聞は、湖南省の中学校のグラウンド下から男性教師の遺体が見つかった事件の映画化をめぐり、反発していた遺族が制作サイドを提訴することを明らかにしたと報じた。写真は事件現場。

2021年8月22日、紅星新聞は、湖南省の中学校のグラウンド下から男性教師の遺体が見つかった事件の映画化をめぐり、反発していた遺族が制作サイドを提訴することを明らかにしたと報じた。

映画化が取り沙汰されているのは、2003年1月に失踪した鄧世平(デン・シーピン)さんが、16年後の19年6月に同省懐化市新晃トン族自治県の中学校のグラウンドから遺体で見つかった事件だ。鄧さんはこの中学校で働いており、中学校の工事を請け負っていた杜少平(ドゥー・シャオピン)元死刑囚(死刑執行済)が、おじの校長ら仲間と共謀して鄧さんを殺害しグラウンドに埋めたと自供、捜査の結果16年越しの遺体発見に至り、社会に衝撃を与えた。

記事は、11日にこの事件が「操場」というタイトルで映画化されることに対し、鄧さんの遺族が「許可していない。事件の内容を勝手に脚色されることを懸念している」と反発したと同メディアが報じたところ、「操場」の監督が13日に反応し、SNS上で「事件の基本的な全容を再現する。各関係当局への取材、同意を経ており、事実を歪曲(わいきょく)したり、むやみに脚色したりすることはない」とコメントしたことを伝えた。

その上で、遺族側が20日に弁護士を通じて映画の制作サイドを相手取って後日訴訟を起こすことを発表したと紹介。鄧さんの娘である鄧玲(デン・リン)さんが「制作サイドは今に至るまで遺族と意思疎通を図っていない。われわれが求めているのは金銭ではなく、最も基本的な尊厳だ。監督は映画の構想についてあれこれと論じているが、被害者の親族から許可を得ていないという事実を無視し続けている」と不満を表したとしている。

国家電影局のウェブサイトで公示されている情報によれば、映画は21年10月より浙江省で60日間かけて撮影されるという。(翻訳・編集/川尻

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