中国のサイトに23日、経済データサービスなどを提供する広州企業の公式アカウントが発表した「中国は韓国のさまざまな経済指標を抜いた」とする記事が掲載された。

記事はまず、世界経済が回復する中、中国は世界第2の経済大国として率先して経済発展の軌道に戻り、複数の周辺国を中国のこの「経済快速車」に乗せたと指摘。そして「韓国もそのうちの1国だ」とし、中国の強い需要を受けて今年上半期の韓国の対中輸出は前年同期から16．1％増え、韓国の輸出全体の32．8％を占めたと伝えた。中国は依然、韓国にとって最大の貿易相手で、今月1～20日までの対中輸出は前年同期比37．3％増に達したという。

記事はその上で「韓国はアジアで数少ない先進国の一つで、その経済発展レベルは世界の上位であるはずだが、2020年の韓国の国内総生産（GDP）は人民元換算で約11兆2700億元（約190兆7200億円）と、中国広東省の同年の域内総生産（11兆760億元、約187兆4300億円）とあまり変わらない。その上、今年の広東省の経済成長見通しは7％。韓国と入れ替わる可能性もある」とし、注目に値すべきこととして韓国メディアが報じた、同国の団体が発表した中韓の経済関連リポートに言及した。

リポートは全国経済人連合会が発表したもので、ここ30年で中国の多くの経済指標が韓国をすでに追い抜いたと指摘。「名目GDPで計算すると韓国のGDPが1992年から2020年にかけて2．9倍の成長を実現したのに対し、中国は24倍だ。外資投入状況で見ると、韓国が昨年誘致した外資は1992年のわずか8．2倍の92億2400万ドル（約1兆140億円）。中国は12．6倍の1493億2400万ドル（約16兆4140億円）に達した」などとしたという。（翻訳・編集/野谷）