2014年5月16日、韓国・中央日報は、韓国旅客船「セウォル号」の沈没事故について、被害者の怒りは米9・11テロや東日本大震災より大きいと伝えた。17日付で中国新聞網が伝えた。

【その他の写真】

国際心理治療民間救護団体、イスラエイド（IsraAID）のアジア支局長ヨタム・ポリッツェー氏は12日、セウォル号沈没事故の被害者の心理状態について「被害者のトラウマが深刻で、適切な治療と支援がなければ暴力に変質する可能性が大きい」と憂慮した。

イスラエイドは米国の9・11テロ、ハイチ地震、東日本大震災など大型惨事に心理治療団を派遣してきた。10日に訪韓したポリッツェー支局長は「心理治療士や現場を取材した記者たちが泣いているのをしばしば見た。うつ病や不眠症などが6カ月以上続けば、それがまさに外傷後ストレス障害（PTSD）だ」と説明した。

その上で、「被害を受けたのは自分1人だと思わないで、怒りや悲しみなど内面の感情を外部に表出することが大切だ」とし、「グループ心理治療や絵・音楽治療などを通して被害者が日常に復帰できるように支援すべきだ」と指摘した。（翻訳・編集/NY）