漢服を着て「西遊記」や「紅楼夢」の登場人物になりきる20代女性が話題に―中国

人民網日本語版    2021年8月27日(金) 17時40分

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中国で漢服を着て「西遊記」や「紅楼夢」の登場人物になりきる20代女性が話題となっている。

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2018年4月、呉晨(ウー・チェン)さんは、ある動画がきっかけでネット上で大人気となった。その動画で、呉さんは漢服を着て、中国清の乾隆時期の作家・曹雪芹が書いた「紅楼夢」に登場する薛宝釵になりきり、感情豊かな表情を披露。見る人を紅楼夢の世界へと誘った。その後、呉さんは漢服を着て、古典・名著に登場する人物になりきる動画を撮影するようになり、多くのフォロワーをゲット。今では、ショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」のアカウントのフォロワーは230万人以上に達している。「インターネットのプラットフォームで、漢服文化を伝え、若者に中華伝統文化に触れてもらうというのが、私が頑張り続ける原動力になっている」と呉さんは話す。人民日報海外版が伝えた。

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「すごく雰囲気がある」、「古風で品がある」というのが、呉さんの漢服姿を見た後の多くの人の率直な感想だ。

呉さんは1987年に放映されたドラマ「紅楼夢」に登場した薛宝釵のほか、漢服をうまく着こなして、1986年に放送されたドラマ「西遊記」に登場した女児国の国王、玉兔精などにもなりきった動画を撮影している。

「00後(2000年以降生まれ)」の呉さんは子供の頃から中国古典文学四大名著が大好きで、特に「西遊記」と「紅楼夢」が好きなのだという。「なかでも抜群の能力を持つ孫悟空が大好き。残念ながら私は女性なので、もし男の子に生まれていたら孫悟空になりきってみたかった」と呉さん。

いろんなキャラクターになりきることができるのは、メイクのスキルが高く、漢服を着こなしているからであるほか、上海市などで伝わる地方劇・錫劇を習ったことがあることとも密接な関係があるという。錫劇を習った呉さんは、独特な古風な雰囲気を醸し出している。錫劇を通して学んだ基本的な動作や姿勢を取り入れ、見る人に伝統的な漢服文化の「美」を一層感じてもらっている。

呉さんは「漢服は媒介の一つで、その中核となっているのは中華の優秀な伝統文化。漢服を着て古典・名著に登場するキャラクターになりきり、ショート動画プラットフォームに投稿するという新しい発信スタイルを活用することで、中国の伝統衣装の美しさを直観的に披露することができるだけでなく、多くの若者に見てもらい、中華の優秀な伝統文化の奥深さを感じてもらうことができる」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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