中国、ロボットの応用シーンが拡大―中国メディア

人民網日本語版    2021年9月1日(水) 8時0分

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関連技術の発展に伴い、これまでSF小説や映画に登場していたロボットが徐々に、人々の生活に溶け込みつつある。

工業製造にはロボットアームが欠かせず、飲食店の運営には配膳ロボットが必要で、家庭生活には掃除ロボットが加わった。関連技術の発展に伴い、これまでSF小説や映画に登場していたロボットが徐々に、人々の生活に溶け込みつつある。人民日報海外版が伝えた。

中国の宇宙飛行士の聶海勝(ニエ・ハイション)氏と劉伯明(リウ・ボーミン)氏はこのほど順調に、コアモジュール「天和」のノードモジュールから船外に出た。宇宙飛行士の船外活動に協力した宇宙ロボットアームが、ネット上で熱い議論が引き起こされた。

今回宇宙飛行士の船外活動に協力した画期的な技術となる宇宙ロボットアームは、ロボットファミリーの一員だ。宇宙に送られたものと似たようなロボットアーム、機能と構造がより複雑なロボットがすでに、中国の工業製造において急速に活用され発展している。

さまざまなロボットのうち、生産プロセスと環境に用いられる産業ロボットは比較的早い段階から大規模応用されている。中国国家統計局が発表した工業生産データによると、今年7月の中国産業ロボット生産量は前年同期比42.3%増の3万1342セットに上る。1-7月の中国産業ロボット生産量は前年同期比64.6%増の20万5094セット。

「ロボットはプレス、溶接、塗装、組立などで力を発揮し、原料倉庫から組立ラインまで力になってくれる」。李長仁(リー・チャンレン)さんは上海の自動車メーカーで勤務しており、この業界で10数年働くベテラン作業員だ。李さんは生産現場の「ロボット同僚」の技術を高く評価しており、「産業ロボットは自動車製造業で比較的早く使用され、さらに近年に入り自動化の程度や生産効率などが大幅に向上した」と話した。

ロボットは工場内の技術力の高い生産者だけでなく、近年に入り一般家庭にも進出し、家事と清掃を担当するようになった。

「これはシロという名のわが家の優秀清掃員で、床掃除が得意だ」。IT企業で働く閆さんはテクノロジー製品をこよなく愛する、最も早く掃除ロボットを試したユーザーの一人だ。現段階の掃除ロボットはすでに比較的成熟しており、日常的な掃除ならばまったく問題ないという。「シロは初めての作業に取り掛かる前に、レーザー測位システムにより室内の掃除マップを作成するとともに、地図に基づき遠くから近くまでの掃除ルートを自動的に算出する。障害物を正確に回避すると同時に地面への二次汚染を回避する。掃除終了後は自動的にモップを洗い、高速で乾燥させることで湿気とカビを防ぐ」と閆さん。

家事を担当するほか、マルチの役割を果たす「サービス型ロボット人材」が各大型飲食店、ホテル、商業施設で導入されている。店員や接客係を担当している。新型コロナ感染症対策期間中、サービスロボットはその非接触式配送や案内サービスの特性により、業者側と消費者から好評を博した。サービス業の営業再開において重要な役割を担い、ロボットのサービス業界における応用展開を間接的に推進した。賽迪顧問が今年5月に発表した報告書によると、中国のサービスロボットの需要が昨年爆発的に増加し、市場規模が前年同期比37.4%増の283億8000万元(約4824億6000万円)に上り、市場投融資規模に至っては昨年さらに344%激増した。

業界関係者は、作業シーンと内容が相対的に限定された産業ロボットよりも、掃除ロボット、スマート案内ロボット、配膳ロボットなどのサービスロボットの方が発展の将来性が高いと見ている。あるコンサルティング会社は、専門的なサービスロボットの世界市場規模は2030年に900億~1700億ドルに上り、従来の産業ロボットと協働ロボットの400億~500億ドルという市場規模を遥かに上回ると予測した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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